セブン-イレブン・ジャパンは5月30日、全国のセブン‐イレブン約1万9600店の店舗管理端末(ストア・コンピュータ)にNECの顔認証技術を採用し、2018年春の全店導入に向けて、東京都内の直営店10店舗で今年の9月から実運用のためのテストを開始すると発表した。

セブン-イレブン店舗の事務所に設置済の店舗管理端末(ストア・コンピュータ)は、各店舗で経営数値や販売状況、新規商品・顧客・従業員等の重要情報を管理するため、強固なセキュリティ対策が必要だという。

今回、適用する顔認証技術は、オーナーなどが端末のカメラに顔を向けることで瞬時にログインが可能となり、ID・パスワードの入力の手間がなくなるため、作業開始までの時間を短縮すると同時に、セキュリティの強化と高い利便性の両立を実現するとしている。

また、顔認証技術はIDカードやID・パスワードによる認証方法と異なり、盗難や紛失などのリスクが少ないため、なりすましなどの不正利用防止に効果的だという。今回の顔認証技術は、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用しており、同社の最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つとなる。

セブン‐イレブンは、今後も加盟店の支援の一環として、AI技術を活用した商品の需要予測や在庫管理など、高度な業務システムの構築を検討していく方針だ。