Amazon.co.jpは5月17日、新しいFireタブレットとして、7インチ「Fire 7」と8インチ「Fire HD 8」の予約受付を開始した。それぞれ「Fire」と「Fire HD 8」(新モデルと製品名は同じ)の後継機にあたる。価格は、Fire 7の8GBモデルが8,980円、16GBモデルが10,980円。Fire HD 8の16GBモデルが11,980円、32GBモデルが13,980円(以下、価格は税込)。なお、Fire HD 8は前モデルから1,000円安くなっている。
Amazonプライム会員であれば、クーポンの利用で4,000円引きとなり、Fire 7は4,980円から、Fire HD 8は7,980円から購入できる。いずれもAmazon.co.jpで予約を受け付けており、出荷開始は6月7日の予定だ。
2モデルの違いは
Fire 7 とFire HD 8の基本構成だが、いずれも1.3GHzクアッドコアのプロセッサーを搭載し、デュアルバンドWi-Fiに対応。フロントとリアにカメラを搭載しているので、ビデオチャットや写真の撮影ができる。また、Fireタブレットで撮影した写真は、すべて容量無制限のクラウドストレージに無料で保存可能だ。
Fire 7は、ディスプレイサイズが7インチで解像度は1,024×600ドット。本体サイズは192mm×115mm×9.6mm、重さは295g。前モデルよりも約1mm薄くなり、18g軽くなった。ディスプレイのピクセル形状を正方形に改善したことで、画像や文字をより読みやすくしている。バッテリー持続時間も最大8時間に向上。また、別売のmicroSDカードで容量を最大256GBまで拡張できるようになっている。
Fire HD 8は、ディスプレイサイズが8インチで解像度は1,280×800ドット。本体サイズは214mm×128mm×9.7mm、重さは369g。バッテリー持続時間は最大12時間。microSDカードは、Fire 7と同じく最大256GBまで対応できるようになった。
Fire HD 8には、ドルビーオーディオ対応ステレオスピーカーを搭載しており、臨場感のある音を楽しめる。Fire 7はモノラルスピーカーとなっているため、映画やドラマをよく視聴する人には、Fire HD 8がおすすめだという。
なお、タブレット初心者のために、Amazonのカスタマーサポートが24時間年中無休で対応している。使用中の端末のスクリーン上で、リモートガイダンスを行いながら疑問点やトラブルを解決するため、安心して使えるとのこと。
ユーザーが視聴する番組を予測
GfKジャパンの消費者調査によると、タブレット所有者の用途は「Web検索」「ニュース閲覧」「地図検索」などが上位を占めている。しかし、Amazonの独自調査によると、Fireタブレットのユーザーに関しては「読書」「ビデオ鑑賞」「Web閲覧」が上位だったという。
アマゾンジャパン Amazonデバイス・マーケティング本部 橘宏至氏は「Fireタブレットは、電子書籍リーダーKindleとの親和性が高いため、読書で使用する方が多い。他のタブレットと比較すると、エンターテイメントに偏っているのが特徴的です」と語る。
そのため、独自のユーザーインタフェースを採用しており、ホーム画面から横にスクロールすることで、本やビデオをすぐに選べる。お気に入りのコンテンツをすぐに検索できる、ストレスを感じない操作性にしているという。
Amazonビデオは、コンテンツを端末にダウンロードできるので、ネットワークにつながっていない飛行機などの中でも再生が可能だ。ただし、ビデオや漫画、雑誌などをダウンロードするとストレージの容量がすぐに一杯になってしまう。そのため、外部ストレージの容量を増やし、最大で256GBのデータを持ち出せるように改善したという。
また、前モデルに引き続き、ユーザーが視聴する映画や番組を予測し、再生ボタンを押す前に再生を準備するASAP (Advanced Streaming and Prediction)機能を備えている。ユーザーの視聴履歴に基づいてパーソナライズされ、視聴傾向が変わってもその変更に対応するため、使用頻度が増すたびにキャッシング予測精度が向上する。スムーズに次の番組を見ることができるため、好評とのことだ。
Fireシリーズのタブレットは、本、音楽、映画などのさまざまなエンターテイメントを楽しみたい方や、Amazonプライム会員はもちろん、初めてタブレットを購入する方にもぴったりの入門機と言えそうだ。
純正保護カバーも改良
新世代タブレット用に新しい純正保護カバーも販売する。Fire 7とFire HD 8は、それぞれ5色の保護カバーを用意、横向きと縦向きの両方で使用できる。Fire 7保護カバーは2,690円、Fire HD 8保護カバーは3,480円。ファブリック調の加工で、汚れや傷が目立たないように改良されている。カバーを装着すれば、本体を衝撃などから保護するだけでなく、タブレットを立てて動画などを視聴できる。