大和ハウスグループのフレームワークスと坂村健氏が所長を務めるYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は、賞金総額500万円の「次世代ロジスティクスオープンデータ活用コンテスト」を4月28日から実施する(9月27日までの応募期間)。詳細は公式サイトに掲載される。賞金総額500万円は最優秀賞200万円が1作品、優秀賞50万円が4作品、審査特別賞10万円が10作品で表彰式は11月を予定している。

「次世代ロジスティクスオープンデータ活用コンテスト」公式サイト

大和ハウスのグループ企業であるフレームワークスは、オープンデータを活用したロジスティクスに関連するコンテストを昨年から開催している。昨年のコンテストWebページにその詳細が掲載してあるが、企業から数多くのデータが公開されており、それらデータを活用したアプリやWebサービスなどを募る。昨年の最優秀賞は、物流を担うドライバー向けに適切な休憩場所をトラックの車種別(4t/7t/10tなど)に表示。過去に先輩ドライバーが利用している休憩場所を地図上に詳細なデータや周辺画像とともに知ることができる「先輩! 秘密の休憩場所を教えてください!」(ビジネス部門/神奈川県中小企業診断協会 オープンデータPJ)。新米ドライバーが適切な休憩場所の情報をなかなか得られないという課題を解決できるものだ。

今回は、マイクロベース社の人口統計データや大和物流、Hacobu社からは物流トラック搭載のデジタルタコグラフから取得した走行記録、フレームワークスの倉庫管理システム「iWMS」データを中心とした、化粧品や靴のオンラインショッピングでの倉庫出荷実績データ、大和ハウス工業の戸建て住宅の電力・ガス・水道使用量データなどが公開される予定で、ビジネス部門、研究部門にAI部門が加わる3部門で昨年同様アプリケーション、Webサービス、ガジェットや調査研究レポート(研究部門)を募る。

また、4月27日16時から18時には坂村健氏が学部長を務めるINIAD TOKYO(東洋大学情報連携学部)ホールにて、コンテストのシンポジウムも開催される予定だ。