The Independentに3月7日に掲載された記事「Swedish workers implanted with microchips to replace cash cards and ID passes|The Independent」が、スウェーデンの複合オフィス「Epicenter」で進められている人間にマイクロチップを埋め込む取り組みについて伝えた。これは同オフィスに入っている企業の従業員に米粒ほどのマイクロチップを埋め込み、これまでIDパスやキャッシュカードを使っていたようなサービスをマイクロチップを使って提供するとしている。

この米粒程度のサイズのマイクロチップは近距離無線通信技術(NFC)を使っており、すでに配送追跡やペットの認識タグとして使われていると説明がある。使われているチップは技術的に新しいものではないが、実際に従業員に埋め込んで活用を進めようとしていること、比較的規模が大きな取り組みであることなどが注目される。2015年から同オフィスに入っている企業の従業員への埋め込みを開始し、現在では150名ほどがチップを埋め込んでいるとしている。

こうした体内へのチップ埋め込みは利便性をもたらす反面、セキュリティやプライバシーに関して問題も引き起こしやすい。IDパスやキャッシュカードと異なり、埋め込まれたチップは簡単に取り外しすることができない。しかし、こうした取り組みが新しい事業として目を引いていることも間違いなく、今後の動向が注目される。