NTTデータ先端技術は3月30日、警視庁のサイバー犯罪捜査に関する技術向上支援を目的に、4月1日から警視庁職員2人を同社セキュリティ事業部に受け入れ、サイバー犯罪への対応に必要な能力を持つ人材の育成に協力すると発表した。

今回、最新の情報セキュリティ技術やその動向について、セキュリティ診断業務およびインシデント・レスポンス業務に従事しつつ、サイバー・セキュリティに対する育成を支援し、警視庁におけるサイバー犯罪捜査の技術向上に協力していくとしている。

これまで同社は、各種セキュリティ監査サービスやセキュリティ診断サービスによる安全な組織やシステムを実現するためのサポート、SIEMやSOC構築を含むエンタープライズ向けの各種セキュリティ・ソリューション、IDS/IPSやUTMなどセキュリティ機器の運用・監視サービスによるシステムの防護、インシデント発生時の対応サービスなどを提供してきた。

2011年7月からはCSIRTチームを立ち上げ、社内のセキュリティ・インシデント対応のほか、ユーザーへのインシデント・レスポンス・サービスの提供や、社外へのセキュリティ関連情報発信、他社CSIRTチームとの情報交換などを通じ、安全な社会の実現に貢献すべく活動を行っている。

同社は、2008年(当時はNTTデータ・セキュリティ)から毎年継続して警視庁職員の企業研修を受け入れており、現場での最新の技術や動向を知り、さらには実践ができる人材の育成を支援することで、警視庁のサイバー犯罪捜査活動体制の拡充に協力しているという。