人気ゲームでの実力をチェック
それでは実ゲームベースの力比べに入るとしよう。まずは「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」の公式ベンチを使用する。画質設定はDirectX11の“最高品質”、ッ解像度はフルHDとWQHDの2通りで計測した。
描画の軽めなFF14なら、最高画質でもこの通り“非常に快適”評価が得られる。WQHDでも良いスコアだが、GPUの性能を考えるとフルHDがベストだろう。
続いては人気対戦FPS「Overwatch」を使用する。画質は一番高い“エピック”を指定し、レンダー・スケールを100%に固定(つまりドット等倍表示)。マップ“King's Row”におけるカスタムマッチを実際に遊び、その際のフレームレートを「Fraps」で測定した。スクリーンショットの左上に映りこんでいる数値はFrapsのカウンターである。
比較的描画負荷の軽いゲームだが、最高画質設定ならWQHDで攻めるよりはフルHDにした方が安定して遊べることがわかる。WQHDでも遊べないこともないが、ちょっと乱戦になった時の安定感に不安がある。WQHDにこだわるなら画質を1~2段下げておくのがよいだろう。
続いては剣戟アクション「For Honor」でチェックしよう。画質はプリセットで一番高い“超高”設定(スーパーサンプリングは無効)にし、ゲーム内のベンチマーク機能を利用して測定した。
For Honorの負荷はOverwatchより高いせいか、最高画質 & WQHDでのパフォーマンス維持は少々厳しい。だがフルHDなら最高画質設定でも十分なパフォーマンスが期待できるだろう。
人気ホラー「BIOHAZARD7 resident evil」も試してみよう。テストシーンは筆者の都合(怖くて進められない)で、超序盤に入る廃屋内部のマップを利用した。画質設定はイメージクオリティを“1”、全ての画質設定は“オン”または一番重くなる設定に固定、アンチエイリアスは“FXAA+TAA”に設定した。フレームレート測定は「Fraps」を使用する。
ここまでのゲームは今のゲームの基準でいえば中~やや重め程度の負荷といったところだが、超重量クラスのゲームではどうだろうか? ここではCPU負荷も非常に高いことで知られる「Watch Dogs 2」で試してみた。ここでは画質はやや抑えめの“高”設定とし、フィールド上の一定のコースを移動する際のフレームレートを「Fraps」で測定した。
現行重量級ゲームの中でも特に高負荷なゲームだけあって、60fpsキープができなかったシーンがそこかしこに見られたが、フルHDなら十分プレイアブルで、60fpsキープにこだわらなければTrident 3でも十分遊べるのだ。
では肝心のVRゲームでのパフォーマンスはどうだろうか? 今回はTrident 3にHTC Viveをセットアップし、負荷が重めな「Serious Sam VR :The Last Hope」および「VR Funhouse」をプレイしてみた。
ここではフレームレートではなく、1フレームの処理にかかる時間、すなわちフレームタイムの分布を見る。フレームタイムが11ミリ秒未満なら90fpsのキープが可能(1000ミリ秒÷90=約11ミリ秒)になる。つまりフレームタイムが短いほど、Viveにとっては余裕のあるシステム(あるいはゲーム)ということになる。