パナソニックは3月14日、衣類スチーマーの新製品「NI-FS530」の発表イベントを開催した。トータルファッションデザイナーのYOKO FUCHIGAMIこと、ロバート秋山さんを招き、舞台上で軽妙なトークを交えながら、NI-FS530を使ってハンガーに掛けたシャツのシワを実際に伸ばして見せた。

本体カラーはダークブルーとピンクゴールド調の2色をラインナップする。発売日は4月21日で、価格はオープン。市場想定価格は12,000円前後(税別)。

衣類スチーマー「NI-FS530」

息の合った掛け合いで会場を沸かせた、ロバート秋山さん扮するYOKO FUCHIGAMI(右)とパナソニック アプライアンス社 ビューティ・リビング事業部商品企画部 課長の清藤美里さん(左)

パナソニックによれば、衣類をハンガーに掛けたまま手軽にシワが伸ばせ、脱臭・除菌やアレル物質対策にも有効な衣類スチーマーは、男女ともにユーザーの支持が増えているという。

同社の衣類スチーマーの歴史は古く、30年以上前から製品を販売していた。ただし、現在のNI-FSシリーズは、2013年発売の「NI-FS300」が最初。以降改良を続け、2016年8月には累計出荷台数100万台を達成している。

NI-FSシリーズは累計出荷台数で100万台を達成

新製品のNI-FS530は、従来モデルと比べ、立ち上がり時間を約24%短縮したほか、スチーム噴射穴の配置の見直しなどを図っている。

立ち上がり時間の短縮は、ヒーター構造の変更で実現した。新ヒーターはスチーム発生部を取り囲む形状になっており、ヒーターの熱がスチーム発生部に集中することでスチーム発生効率が高まり、電源を入れてから約24秒で利用可能となる。

また、スチーム発生部の温度が細かく検知できる、サーミスタセンターを新搭載。ヒーター温度コントロールの反応速度が高まり、スチームが安定的に発生できるため、湯飛びやムラを抑えられるようになった。

スチーム噴射穴の配置見直しは、シワ伸ばしの性能向上に貢献している。NI-FS470の5つと比べ、スチーム噴射穴を1つ増やして6つとし、穴の配列も一列並びから放射状へと配置を変えた。これにより、スチーム噴射幅は縦横ともに広がり、最大約4分間スチームを噴射し続ける「連続パワフル&ワイドスチーム」を実現した。

従来製品に比べ、スチームの噴射面積が大きく拡大

このほか、電源が入ったままの状態でも、スチームボタンに約60分間触れない状態が続くとで自動でヒーターを切る「自動ヒーターオフ」機能も搭載した。再使用する場合はONのままになっている電源スイッチを、一旦OFFにして再度ONに変更する。

電源の切り忘れによる事故を防ぐため、自動ヒーターオフ機能を搭載

NI-FS530の本体サイズはW70×D150×H150mm(コード出口部品含まず)、スタンドを含む収納時のサイズはW9×D170×H160mm、重量は約700g(電源コード含む・スタンド含まず)。スチーム方式は連続式(ポンプ搭載)で注水量は約50mL、アイロン面はセラミックコートを採用したフラット形状だ。

実演タイム

発表会の後半は、しわくちゃのシャツを使ったNI-FS530の実演タイム。パナソニックの清藤さんが、シャツの袖を伸ばしつつNI-FS530でひと撫ですると、袖のシワがきれいに取れた。続けてYOKO FUCHIGAMIさんがNI-FS530を手に取り、シャツの胸からお腹の部分をスチーム。シワのない衣類の良さを実感したYOKO FUCHIGAMIさんは「シワ撲滅」を宣言した。

「シワがいい!!」と言い張るYOKO FUCHIGAMIさん

清藤さんが半分ドヤ顔でNI-FS530を使う

YOKO FUCHIGAMIさんも実演。イベントということもあるのだろうが、簡単にシャツのシワがとれる様子に驚いた