米Googleは3月9日(現地時間)、Google Cloud Next '17カンファレンスにおいて「Google Drive」のアップデートを発表した。「チームドライブ (Team Drives)」「Google Vault for Drive」「Drive File Stream」など、ビジネスユーザー向けの新機能が多数追加される。

チームドライブとGoogle Vault for Driveは、G Suite Business/ Education/ Enterpriseに提供される。チームドライブはチーム共有のドライブであり、チームの協働を促進し、チームのファイル/フォルダやメンバーの管理を容易にする。チームメンバーはG Suite管理者によって、個人またはGoogle Groups単位で管理される。マイドライブのファイル/フォルダの所有者が作成したユーザーであるのに対して、チームドライブではチーム所有になり、チームメンバーには基本的に同じファイルやフォルダが表示される。

Google Vault for Driveは、Vaultによるデータ保護をドライブおよびチームドライブにもたらす。G Suite管理者が保持ルールを設定して、データを安全に保持または削除するまでの期間を管理する。

Drive File Streamは、クラウドとローカルでファイルを同期させずに、クラウドから直接ユーザーのコンピュータ(PC/Mac)にストリーミングして利用できるようにする。全てのファイルをコンピュータにダウンロードするリスクを避け、ローカルストレージを消費することのない効率的なファイルアクセスを実現する。ローカルデバイスからのファイル管理、検索、オフライン利用も可能。まずはEarly Adopter Program (EAP)を通じた提供になり、G SuiteのサイトでEAPの申し込みを受け付けている。

また、この日GoogleはAppBridgeの買収も発表した。同社はファイルサーバやコンテンツ管理システムからデータを吸い上げてG Suiteに移行するツールを提供している。