ワコムは、一般的な普通紙に手書きした文字やイラストを「デジタルインク」に変換し、さらに「3Dインク」としてVR空間で表現するコンセプトモデルを開発。株式会社WHITEとの共同開発となり、WHITE製の組み立て式スマホ装着型VRゴーグル「MilboxTouch」(みるボックスタッチ)を使い、VRコンテンツとして楽しめる、米オースティンで開催の「South x Southwest」で展示、デモンストレーションする予定。
今回のコンセプトモデルとデモンストレーションではまず、ワコムのペンタブレット「Intuos Pro Paper Edition」を使って描いた図形をデジタルインクに変換し、「MilboxTouch」のVR画面上に3次元画像として投影。惑星をモチーフにしたVR空間にデジタルインクを映し、視点や高度を変えながら眺める。
例えば、宇宙空間から惑星を眺めると、ボール(惑星)にテープ(デジタルインク)が巻かれたように見える。また、高度を下げて視点を惑星上(地上)に移すと、同じデジタルインクが飛行機雲のように見えるという。身近にあるペンを使って様々な物体を表現できるテント、立体感を出すための奥行きデータを「筆圧」で取得する点が特徴だ。