NTTデータは3月1日、IoT社会において必要となるというアナリティクス/AI/エッジ・コンピューティング技術のノウハウを備える専門組織として「AI&IoTビジネス部」を設置した。新組織では、2020年までにAI及びIoT関連ビジネスの売上を500億円規模に拡大することを目指す。

同組織は、200人のデータ・アナリスト/データ・サイエンティスト/コンサルタント及び1500名の組み込み技術開発者を擁する専門部隊。

大規模トランザクション処理などのサーバ・サイドの技術、車載デバイスやモバイル・デバイスに対するエッジ・サイドの組み込みソフトウエア開発技術、AI技術やアナリティクスなど、同社及び同社グループ各社が長年培ってきたというノウハウを結集し、ユーザー企業と共に、エンドユーザーや社会に新たな価値を提供していくという。

また、これまでの実績・ノウハウに加え、AIやIoTなどの次世代テクノロジーを利用するソリューションやサービスも新たに提供していくという。

新たな提供価値として、製造業を中心とするIoTサービスの提供(エッジ・サイドからサーバ・サイド、アナリティクス、ネットワーク)及び、ユーザー企業のビジネス価値に貢献するAIサービスの提供の2点を挙げる。

製造業向けのIoTサービスの提供に関しては、同社がこれまで車載デバイス及びモバイル・デバイスに関するサービス提供で培ったエッジ・サイドの組み込みソフトウエア開発実績やノウハウを強みとして、ユーザー企業の事業戦略実現に向けたIoTの利用を幅広く支援していくという。

現在、製造業のユーザー企業と共に進めているというスマート・ファクトリーやSCM、アフターサービス領域におけるIoTのPoC(Proof of Concept)をさらに加速させ、具体的なIoTソリューションとして展開していくとのこと。

同社はエッジ・サイドからサーバ・サイドまでの一貫したシステムの構築・運用に加えて、取得した情報の利用分析やIoTネットワーク、セキュリティなど、IoTサービスの導入をトータルで支援するとしている。

さらに将来的には、ライフ・サイエンス分野におけるIoTやAIの利用に向け、早期のビジネス展開を目指すという。