D.A.コンソーシアムホールディングスとデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムは2月27日、ユーザーがオフラインで視聴中のコンテンツや広告を特定し、その視聴状況に応じて広告を配信するシステムを独自に開発したと発表した。同システムは特許取得済みとなる。

同社によると、インターネットの利用時間が増加するに伴い、マスメディアとデジタルメディアを掛け合わせたマーケティング活動へのニーズも日々高まっているという。

しかし、例えば、特定時間帯におけるテレビ番組やCMへの接触をリアルタイムに把握するとなると、専用アプリの立ち上げや番組関連キーワード入力など「ユーザーの能動的な作業」が必要となる。そのため、テレビ広告とデジタル広告をシームレスで効率的に連動させた広告キャンペーンの実施は難しいなどの課題があった。

今回開発したシステムでは、現在視聴されているコンテンツの映像や音声などを分析し、そのコンテンツが何かを特定する技術「ACR(Automatic Content Recognition)」を活用し、テレビやラジオ、屋外広告から発せられる音の特徴をスマートフォンのマイクを通じて捕捉することで、ユーザーが視聴しているコンテンツや広告を特定することができる。

また、DACが開発・提供するDMP「AudienceOne」と連携させることで、ユーザーごとのオフラインメディアへの接触状況に応じた最適なデジタル広告やコンテンツのターゲティング配信が可能となる。