AFの仕組みは上位機EOS M5と同等

撮像素子には、APS-Cサイズの有効約2,420万画素CMOSセンサーを搭載。サイズと画素数はEOS M3と変わらないが、新たに上位モデルEOS M5と同等となる「デュアルピクセル CMOS AF」に対応したことが大きなアドバンテージだ。

デュアルピクセル CMOS AFは、CMOSセンサーの画素1つ1つを独立した2つのフォトダイオードで構成し、全画素の情報を位相差AFに利用するキヤノンの独自技術だ。ストレスを感じない素早いAF駆動が期待できる。

デュアルピクセルCMOS AF対応のイメージセンサーを搭載。有効画素数は約2,420万画素

AF方式は、これまでの「1点AF」と「顔認識+追尾優先AF」に加え、動体撮影に適した「スムーズゾーンAF」が選べる

AFフレームサイズは「標準」と「小」の2サイズから選択可能になった

画像処理エンジンは、EOS M3の「DIGIC 6」から、EOS M6では「DIGIC 7」に進化した。これによって連写速度が大きくスピードアップし、AF追従で最高約7コマ/秒、AF固定で最高約9コマ/秒を実現。また撮影直後の液晶ブラックアウトの短縮など、操作全般のレスポンスが高速化されている。

感度も向上し、高感度ノイズが低減。EOS M3では拡張感度だったISO25600が、EOS M6では常用感度として利用できるようになった。

そのほかには、Bluetooth Low Energy(BLE)によるスマホとの常時接続や、オプションのケーブルレリーズによるリモコン撮影、カメラ内RAW現像などの機能を搭載。動画はフルHD/60pの撮影に対応したほか、レン内光学手ブレ補正に加えて、ボディ内電子手ブレ補正が利くようになった。

撮影メニューでは、露出SimulationのON/OFFや、アスペクト比、ヒストグラム表示、水準器表示、タッチシャッター、回折補正などを設定できる

動画の手ブレ補正は、ボディ内での電子補正に対応。静止画の手ブレ補正については、レンズ側での補正となる

カメラ内RAW現像機能を搭載。後から特殊効果を加えるクリエイティブフィルター機能もある

Bluetooth Low Energyに対応。カメラ側の操作なしで素早くWi-Fiに自動接続でき、スマホから撮影画像を確認できる

設定の組み合わせを記憶するカスタム撮影モードは、C1とC2の2つのモードを登録できる