司会者にリクエストされて、恥ずかしそうに「おいしさ出てこーい!」と、お茶に呼びかける人気女優の新垣結衣さん。「恋」ダンスでブームを巻き起こした「逃げるは恥だが役に立つ」のみくりを思いこさせるエプロン姿で、今回のリニューアルを機に、全国9カ所・10店舗のカフェとタイアップして期間限定で行われる、「マイブレンド体験」を壇上でやってみせた。

自分好みの素材をブレンドできるのも楽しそう!

ベースの十六茶に、好みの素材を組み合わせて自分オリジナルのブレンドを作る。狙いは16素材がブレンドされている、健康ブレンド茶を“実感”してもらうことだ。

昨年は東京・代官山のみでイベントを行ったが好評だったため、今回は規模を拡大。「前回のように、SNSにアップして友達とかと楽しんでほしい」と新垣さんが語るように、SNSで拡散され、体験した人が回りの人と体験を共有してもらいたいと、SNSでの拡散効果を狙った戦術だ。

メッセージの強化

ここ7年の連続増加理由は、ブランドメッセージのブラッシュアップにある。近年、健康への意識の高まりから“飲みやすさ”だけでなく、“健康”を意識した飲み物であることをメッセージとして押し出すようにした。

ただ単にブレンドしたわけではない! とアピール

その結果が、昨年の過去最高につながっていると同社は分析。CMに出演している新垣さんについては9年連続となるが、健康というイメージと新垣さんの元気で明るい雰囲気がマッチしていると、9年という異例の長さでの起用になっているという。

女性の目から見ても、笑顔がまぶしい。十六茶というとガッキースマイルという印象を持つのは私だけではないのでは?

今年は一歩進んで、健康の”実感”をキーワードにメッセージを発信。先に述べたカフェコラボの強化のほか、量販店と組んで、店頭でもブレンド体験ができるようにしていくという。「来年にはブレンド茶でナンバー1を目指す」と大越洋二執行役員は宣言した。

爽健美茶も「健康」をキーワードに打ち出しているが、ライバルに対しては、やはり、体験を通じて、十六茶が健康ブレンド茶であることを“実感”してもらうことで、同商品を選んでもらいたいそうだ。

ブレンド茶のパイオニアでありながら、1位の座を爽健美茶に譲っている現状だが、このまま来年1位をとれるかどうか。より”実感”に力をいれた施策は、効を奏すか注目していきたい。