アサヒ飲料は、ブレンド茶のパイオニア「アサヒ 十六茶」をリニューアル発売する。ブレンド茶市場で2位の座にある同商品は、7年連続で販売数量が増加、昨年にはブランド史上最高を記録するなど、調子がいい。今年の戦略、そしてその先に狙うものとは?

2月6日、都内で行われた発表会には報道関係者などが多数集まり、ただのリニューアル商品発表会とは違った雰囲気につつまれていた。

人々の視線の先には……。

熱心にカメラを向けるのは、カメラマンだけではない。スマホに写真を収めるスーツ服姿の方が目立った。

ブレンド茶というと、このアサヒ 十六茶と爽健美茶が頭に浮かぶ人も多いだろう。十六茶は、ブレンド茶で2位。その前を走るのが、爽健美茶という市場になる。

“健康”と16種類へのこだわり

「東洋健康思想に基づいた16素材の健康ブレンド」がうたい文句の十六茶。発売開始の25年前から、茶葉の種類は変更しつつも16種類であることは変えずにきている。今年は健康価値のさらなる強化に向け、近年注目を集める健康素材「ゆりね」「エゴマの葉」を採用。さらにパッケージでは、より“健康感”が伝わるように表現を強化したという。

25年ブランドが続き、さらに7年連続で販売数量が増加、昨年は過去最高の2405万(前年比8%増)という数量にたどり着くことができた理由はなにか。