高級コンデジの草分け「X100」、その4代目となる「X100F」
「X100F」は撮像センサーと映像エンジンが「X-Pro2」「X-T2」と同等にパワーアップ。最短撮影間隔が0.2秒に、AFの最速合焦時間は0.08秒となった。連写コマ数についても8コマ/秒に向上している。背面レイアウトもが大きく変更。左側にあったボタンを右側に寄せ、右手での操作性が格段に向上した。
また、X-Pro2やX-T2できわめて好評だったフォーカスレバーを装備。ダイレクトにフォーカスポイント移動が可能となっている。
加えて軍艦部UIも更新。フロントコマンドダイヤル、露出補正に「C」ポジション(コマンドダイヤル操作モード)、ファインダー切替レバーにfnボタンが追加され、格段に操作性が向上。シャッター速度ダイヤルもISOダイヤル内蔵式となり、すべての露出設定がダイヤルで確認できるようになった。
露出補正ダイヤルはCポジションが追加されたことで、ダイヤル操作により±5EVの補正が可能となっている。
近年流行のコントロールリング(レンズ基部のリング型操作系)を持たなかったX100Fだが、AF撮影時には使用しないフォーカスリングにデジタルコンバーターとしての機能を付加。35mm判換算で50mm相当と70mm相当の拡大記録が可能となった。
X-100シリーズの大きな特長である「アドバンスド・ハイブリッドビューファインダー」も改善。電子式レンジファインダーの拡大方式変更とAFターゲットのパララックス補正同期が実装された。
その他、フィルムシミュレーションに「ACROS」を追加、銀塩フィルムの粒状感を付加する「グレインエフェクト」を搭載。新型コンバージョンレンズを使用すると焦点距離や各種設定を自動補正する機能なども採用されている。