ツインバード工業は1月20日、鳥越製粉と共同開発した低糖質ブランパン対応ホームベーカリー「PY-5634W」の発売と、「美味しく、楽しく、きれいになる。」をテーマとした「Take bran! Project」の立ち上げを発表した。PY-5634Wの発売は2月1日で、希望小売価格は20,000円(税別)。
Take bran! Projectは、ブランパン(ふすまパン)の普及促進を目的とする活動。ブランパンが低糖質で食物繊維やたんぱく質を多く含み、メタボ対策はもちろん、糖尿病予防やダイエットにも優れた食品であることを周知し、より気軽に食べられるように消費者をサポートしていくものだ。
具体的には、ブランパンを自宅で焼けるPY-5634Wの発売、レシピブックの提供(PY-5634Wに同梱)、ブランパン用ミックスの販売を行う。ツインバード工業は「食に対する意識が高く、丁寧な食生活を送りたい活動的な女性をメインターゲットに据えて展開する」という。
PY-5634Wは、容量1.5斤/1斤のブランパン専用モードを備えたホームベーカリーで、ブランパンだけでなく、通常の食パンやフランスパン、うどん生地や甘酒なども作れる。パンができるまでに必要な時間は3時間。タイマーは13時間先まで対応しているので、就寝前に材料と水をセットしておけば朝食に焼きたてのパンが食べられるわけだ。本体には1斤分のグランパン専用ミックスも付属する。
ブランパン専用のミックスは、ツインバードのショッピングサイトで販売する。1斤用の3つ分(都合3斤分)を1パッケージにし、価格は1,200円(税別)。1斤あたり400円で焼き立てが食べられると考えれば、コンビニで出来合いのブランパンを買うよりリーズナブルかもしれない。
PY-5634W本体だけでなく、専用ミックスも鳥越製粉と共同開発している。ブランパンは煎餅っぽさのある独特の味と食感で苦手な人もいるが、鳥越製粉は小麦粉とでん粉を一切使わないレシピの特許を取得。専用ミックスを使ってPY-5634Wで焼くとクセが抑えられ、誰でも食べやすい味に仕上がるのがポイントだ。
会場で実際に焼き立てを試食できたが、煎餅っぽさはまったく感じられず、想像していたほどパサパサもしておらず、何も付けなくても美味しく食べられる。ただ、良くも悪くもパンであり、これだけだと味が単調なので、ジャムやチーズをのせたり、おかずの食べ合わせを考えていくのが良さそうだ。
小麦の外皮であるブラン(bran)を利用して作るブランパンは糖質が少なく、普通のパンの約10分の1しか含まれないという。小麦粉で作ったパンは糖質制限中に食べられないイメージが強いが、ブランパンなら糖質制限をしている人にも向いている。
たとえば、糖質制限の目安は一食分で約40g。白米だとお茶碗一杯でオーバーしてしまう数値だ。ブランパンは80gあたり糖質が4.5gしか含まれていない。仮に1斤丸ごと食べたとしても、糖質は15g程度にしかならない計算だ。これなら、糖質制限でお腹が全然ふくれないという悩みも解消できるかも。
PY-5634Wの本体サイズはW230×D330×H330mm、重量は約5.0kg、焼き上げ可能なパンのサイズは1.5斤と1斤(食パンの場合)となる。搭載するメニューは「ブランパンメニュー」がブランパン(食パン)、ブランパン生地。「通常メニュー」が食パン、早焼き、ソフトパン、スイートパン、全粒粉パン、フランスパン風、ごはんパン、パン生地、ピザ生地、うどん生地、もち、焼きいも、甘酒・こね・発酵・焼き。