豆蔵ホールディングスのグループ企業であるネクストスケープは、コンテンツ配信事業者向けに主要デジタル著作権管理(DRM:Digital Rights Management)に対応した「SaaS型マルチDRM」の提供を11日より開始した。

「SaaS型マルチDRM」のイメージ(同社資料より)

「SaaS型マルチDRM」Webサイト

国内初になるという同システムは、コンテンツ配信事業者の既存システムを活用して、Microsoft PlayReady、Google Widevine、Apple FairPlay Streamingの主要DRMを利用できるため、Microsoft EdgeやGoogle Chrome、SafariやFirefoxといったPCブラウザ、iOSやAndroidなどのスマートフォンやタブレットにChromecastやApple TVなどマルチ環境に対してDRM配信が可能になる。

12日には、NTTドコモのコンシューマ向け映像配信サービス「dTV」においてGoogle Widevineに対応したコンテンツ配信を実現したことも同社では発表しており、マルチデバイスでの配信が課題となるなか、業界標準ベースのコンテンツ暗号化方式CENC(Common Encryption)への対応とGoogle Widevineに対応したライセンス配信の仕組みにより、視聴者が幅広いコンテンツを好きなデバイスで楽しむことができるユーザー視点の視聴環境の提供支援を行えたとしている。