ファーウェイ・ジャパンは13日、スマートフォンの最上位グレードとして、「Mateシリーズ」の最新機種「HUAWEI Mate 9」を発表した。日本でのMateシリーズ発売は、一昨年の「Ascend Mate 7」、昨年の「Mate S」に次いで3機種目。このほか、8.4インチタブレット「MediaPad M3」、ウェアラブル端末「HUAWEI FIT」も発表された。いずれも12月13日より予約開始、16日より発売となっている。
発表会ではファーウェイ・デバイス ジャパン コリア リージョナルプレジデント 呉波(ゴ・ハ)氏が登壇。日本のスマートフォン市場におけるファーウェイの存在感が増していることをアピールした。
呉氏はスマートフォン利用者の3つの不満点として「動作が遅い」「バッテリーが長持ちしない」「カメラのクオリティが低い」の3つを挙げ、これらの課題を解消できる製品を提供すると述べた。
「消費者が望む部分にフォーカスし、全方位で全面的な改善と最適化を行いました。これによって革命的なAndroidスマートフォンを消費者の皆様にお届けしたいと思います」(呉氏)
新世代CPU搭載、ダブルレンズカメラも進化した「Mate 9」
Mate 9は、同社のフラッグシップモデルとなる5.9インチスマートフォン。大画面ながら狭額縁・スリムなボディに、新開発のKirin 960チップセットを搭載し、従来製品と比較してパフォーマンスが18%、電力効率は15%向上。長期間使い込んでも高速レスポンスが持続するよう、ファイル管理などのシステム面も改善が行われているという。
4,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、標準的な使い方で2日以上の連続使用が可能。また、20分の充電で1日使える超急速充電に対応。充電時は電流・電圧・温度をリアルタイムでモニターし、安全にも配慮している。
ライカとの共同開発によるダブルレンズ搭載カメラも前モデルから進化し、ディテールを捉えるデュアルセンサー、光学手ぶれ補正、オートフォーカスなどの性能が向上している。
推定市場価格は60,800円(税別価格、以下同)。ファーウェイ・オンラインストアの他、MVNO、家電量販店、ECストアで販売。一部の大手量販店ではタッチ&トライイベントも予定されている。
エンタメをターゲットにしたタブレット「MediaPad M3」
MediaPad M3は、音と映像にこだわった8.4インチタブレット。前モデルと同様に米国ハーマン社のオーディオ機器ブランド・ハーマンカードンによるチューニングと、独自のサラウンド技術による、臨場感ある高品質なサウンドが特徴。プレミアムモデルには、プロ向け音響機器で知られるAKGのM3専用設計イヤホンが付属する。
2,560×1,600ピクセルで高精細・高画素密度の8.4インチ液晶を搭載。CPUにはKirin 950オクタコアチップセットを使用し、パワフルでスムーズな動作と省電力を両立しているという。
推定市場価格は、スタンダードモデルWi-Fi版が31,980円、LTEモデルが37,800円、プレミアムモデルが42,800円となっている。こちらもファーウェイ・オンラインストアの他、一部のMVNO、家電量販店、ECストアで販売される。
1回充電で6日間使えるウェアラブル「HUAWEI FIT」
スポーツリストバンドHUAWEI FITは、日々のアクティビティ・エクササイズ・睡眠・心拍などのデータを記録するウェアラブルデバイス。Bluetooth接続でスマートフォン(Android/iOS対応)と接続し、利用者の目的や体力に合わせて最適なトレーニングのアドバイスも行う。1回の充電で約6日間使用できる。
1.04インチの有機ELディスプレイの表面をゴリラガラスとアルミケースでカバーし、重さは約35gと非常に軽量。また、心拍測定においては高品質な部品とLEDの配置、独自の肌色識別アルゴリズムにより精度の高い計測が可能だとしている。
推定市場価格は15,800円。ファーウェイ・オンラインストアの他、一部の家電量販店、ECストアで販売される。
呉氏は最後に「One more thing」としてファーウェイ・ジャパンのVIPサービスを紹介した。
発表会ではプレゼンターとして、タレントの八田亜矢子さん、フリーアナウンサーの皆藤愛子さん、スポーツキャスターの潮田玲子さんが登壇した。プレゼン後のトークイベントでは、カメラの「ワイドアパチャー機能」やセルフィーをサポートする撮影機能を実際に使用し、「Instagramにも便利そう」と盛り上がった。