キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とNECは、NECのサーバに同社の顔認証システムとマイルストーンシステムズ社の映像管理ソフトを予めプレインストールしたネットワークカメラ用ビデオマネジメントシステムを、共同で販売すると発表した。

新製品はハードディスクドライブの二重化や電源の冗長化を実現したNEC「Express 5800シリーズ」サーバに、ネットワークカメラ管理ソフトウエア(VMS)「Milestone XProtect」を搭載したビデオマネジメントアプライアンス。最大48台のカメラの映像を管理でき、オプションでやNECの顔認証エンジン「NeoFace(ネオフェイス)」やキヤノンのネットワークカメラ、PoEスイッチ、ディスプレイも提供する。

ビデオマネジメントアプライアン

NeoFaceを搭載することで、登録した人物の顔画像から、その人物の映る記録動画を検索でき、あらかじめ登録した人物がネットワークカメラに映った際にアラートの発報や、その旨をスマートフォンに通知する機能なども提供する。なお、NeoFace搭載モデルでは、Milestoneの画面からNeoFaceを映像を管理できるようにUIが統合されている。

Milestone NeoFace連携イメージ

販売するモデルは両社で異なり、価格はキヤノンMJが販売するモデルは53万円(税別)~NECが販売するモデルが52万円(税別)~。NeoFace搭載モデルはキヤノンMJが販売するモデルは129万円(税別)~、NECが販売するモデルが130万円(税別)~。

キヤノンMJが販売するモデル

NECが販売するモデル

NECでは、ビデオカメラやNeoFaceを扱うパートナー、およびネットワーク構築を行うパートナーなどを通して販売する予定だ。

利用シーンとしては、宿泊施設の来場察知、迷子案内のほか、介護施設の高齢者見守り、小売店での防犯対策向けソリューションとして販売を行っていく。

両社は今後顔認証だけなく、AI分析、POS、ナンバープレート認識、入退出管理などのソリューション提供も検討していくという。