パナソニックは24日、4.7型ハンドヘルド「TOUGHPAD FZ-N1」シリーズ新製品を発表した。現行機から背面のバーコードリーダーを省き、全体をフラットな形状に変更している。ラインナップはNTTドコモ対応の「FZ-N1GDPAAZJ」、KDDI対応の「FZ-N1GKPAAZJ」の2機種。12月9日から販売開始する。価格はオープン。
2016年2月に発表された現行機(FZ-N1Aシリーズ、バーコードモデル)は、土木建設や車載配送、工事現場、販売業や病院など幅広い用途で使われているが、一方で「バーコードはいらない」「配送時のナビ端末として使いたい」という声が多かったという。このため、背面に斜め配置したバーコードリーダーを省き、指紋センサーを新搭載したフラットモデルが開発された。重量は、バーコードモデルの275gから20g軽量化し、255gを実現している。
左が新製品のフラットモデル、右が2016年2月に発表されたバーコードモデル。新モデルはフラット形状となり、バイクや自転車の車載ナビとしても取り付けやすくなった。車載用途向けに、端末が受ける振動レベルを測定するアセスメントや取付作業、金具作成などのサービスメニューも用意している |
堅牢性能は現行のバーコードモデルに準じ、米軍規格MIL-STD-810Gに準拠し、コンクリート面への1.8m落下や1m落下×2,000回といった試験をクリア。防塵・防滴/防水性能はバーコードモデルから強化し、IP66/IP68に準拠する。
屋外作業を想定し、ディスプレイは500cd/平方メートルの高輝度バックライトを採用。また、手袋を装着したまま操作できる高感度近接検知タッチパネルや、画面に雨や水滴が付着しても誤動作しない水滴誤動作防止機能なども継続搭載する。新機能となる指紋センサーは、5つまでの指紋を登録可能。端末へのログイン操作などに利用できる。
OSにはAndroid 5.1.1を搭載。NTTドコモやKDDIの音声/データ通信が利用でき、音声通話はVoLTEを含むLTE/3Gに対応する。無線LANは新たに11acにも準拠した。本体には3つのマイクとノイズ成分を避けるノイズサプレッサーを備え、通話品質を高めるほか、100dBAの大音量で再生できるツインスピーカーも搭載する。
本体サイズはW74×D156×H18.3mm(バーコードリーダー部)、重量は約255g。主な仕様は、下記の通り。なお、このフラットモデルは"TOUGHPAD"シリーズで初めて、同社の直販サイト「パナソニックストア」でも取り扱い、個人でも購入可能となる予定。
- OS:Android 5.1.1
- CPU:Qualcomm MSM8974AB(2.30GHz、4コア)
- メモリ:2GB
- ストレージ:16GB
- ディスプレイ:4.7型(1,280×720ドット、10点タッチ対応)
- 通信機能:LTE/3G(VoLTE対応)、IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
- カメラ機能:前面500万画素/背面800万画素
- カードスロット:microSDスロット×1、nanoSIMスロット×1
- インタフェース:microUSB、拡張バスコネクタ、NFC
- センサー:照度、加速度、ジャイロ、デジタルコンパス、気圧、GPS
- バッテリ容量:3,200mAh(ウォームスワップ機能)
- 駆動時間:約8時間(ブラウジング時)、約24時間(通話時)、700時間(待受時間)