前述のとおり、XDP-300RはAndroid OS搭載でマルチアプリ対応、またWi-Fiによるインターネット接続機能を持つプレーヤーである。これを活かすことで、SpotifyやGoogle Playミュージックなど音楽ストリーミングサービスの音源も"いい音"で楽しめるようになる点に注目しよう。

Google Playストアからゲームや動画配信系のアプリもダウンロードできる

アプリの導入はとても簡単。プレーヤーの設定画面からWi-Fiにつないで、Googleアカウントを登録。本体にプリインストールされているGoogle PlayストアからSpotifyなどアプリをダウンロードして、好きな音楽を再生するだけだ。今回はSpotifyによる音楽再生を試してみた。

Spotifyアプリの設定画面から、ストリーミング時の音質を「最高音質」にセットして、ホール・アンド・オーツのアルバム「Private Eyes」から『I Can't Go for That(No Can Do)』を聴く。いつも「Xperia Z5 Premium」で聴いていたサウンドとは、透明感や熱量が圧倒的に違う。中低音域のリズムにモヤモヤとまとわりついていたような雑味が消えて、楽器の音色がきれいにほぐれて伸びやかに歌いはじめた。ダリル・ホールのクリスタルなハイトーンの魅力がいっそう引き立ってきた。シンセサイザーのメロディも驚くほどに艶やかだ。

Spotifyをインストールして音楽ストリーミングも試聴してみた。スマホによる音楽再生を凌ぐハイクオリティを実感!

音楽ストリーミングサービスに限らず、例えば動画やゲーム系のアプリの音を聴いても明らかな差を感じる。レーシングゲームの「アスファルト8」を遊んでみると、車の低いモーター音が腹の底に響いてくるよう。立体感あふれるBGMにも包まれ、自然と手のひらに汗がにじむ。dTVアプリで楽しむ映画やドラマもセリフの明瞭度や効果音の鮮度がケタ違いに高く、劇中の舞台にのめり込んでしまう。

BGMにこだわったゲームコンテンツのサウンドも、XDP-300Rで再生すると断然迫力が違う

XDP-300RはもちろんBluetooth接続にも対応しているので、ヘッドホンやイヤホンによるアウトドア再生だけでなく、家の中ではワイヤレススピーカーを使って開放的な空間で音楽を鳴らしてもいいだろう。