10月22日・23日、東京・中野サンプラザで秋のヘッドフォン祭 2016が開催。11階のオンキヨー&パイオニアイノベーションズブースでは、新作のハイレゾプレーヤー2機種や、開発中の開放型ヘッドホンを出品していた。

DP-X1A

XDP-300R

一際目立っていたのは、2015年にオンキヨーとパイオニアの両ブランドが同時投入して話題となったハイレゾプレーヤー「DP-X1」「XDP-100R」の後継機種だ。オンキヨーからは「DP-X1A」、パイオニアからは「XDP-300R」がそれぞれ出品され、ブースには試聴を待つオーディオファンが長い列を作っていた。

いずれも、Android CPU基板とオーディオ(DAC/アンプ)基板を別基板にセパレーションしており、デジタルノイズがオーディオ回路に影響しにくい設計となっている。さらに、DP-X1Aは、従来のDP-X1からコンデンサーの電源容量を約3倍に向上。一方のXDP-300Rは新たに2.5mm端子を搭載し、DP-X1やDP-X1Aと同じくバランス接続対応とした。

左がDP-X1で、右がDP-X1A。イヤホン端子を搭載する上部がシルバーからブラック系になった

両機のサウンドだが、DP-X1Aは従来機の高解像度を継いだ上で、ボーカルの澄みや熱量、光沢感が一際上がっているのがよくわかった。開発担当者にきいたところでは、実際にボーカルのチューニングに力を入れており、何度も調整と試聴を繰り返して今回のサウンドに仕上げたのだという。

一方のXDP-100Rは、高解像度ながらも元気のよさが特徴的で、艶のあるDP-X1Aに対して、ポップで若々しいサウンドが楽しめる。ノリの良さや明るさはピカイチで、EDMやロックなどを楽しむ人には断然こちらをオススメしたいところだ。

極太ヘッドバンドが目を引く、初の開放型ヘッドホン

オンキヨー初となる開放型ヘッドホン「A800」も試聴機を置いていた。

デザインは35年以上前に発売されたヘッドホン「HP-100」を参考にしているが、ブラックを基調としたボディにゴールドのポイントをあしらうなど、オンキヨーっぽさと高級感を両立する抜かりのなさがよい。装着感にも配慮し、極太70mmのヘッドバンドに本革を使用したほか、イヤーパッドに形状記憶フォームを採り入れた。

A800

クリアな音を実現するため、高周波数帯域を滑らかにする「マルチレイヤーダイヤグラム 50mm径ハイパワードライバー」を搭載。製品パッケージには、再生周波数帯域は5Hz~40kHz、インピーダンスは32Ω、感度は100dB、入力は500mWと書かれていた。ケーブルは着脱式で、付属ケーブルはA800特注デザインの「低インピーダンスOFCリボンケーブル」を採用。プラグは6.3mm標準だが、3.5mmステレオミニ変換用のプラグも同梱する。

実際に聴いてみたが、演奏はカラッとして、クリアで、キラキラ、伸び伸びという感じ。にもかかわらず、ボーカルの輪郭はある程度はっきりしているので、(変なたとえだが)そよそよと風が吹く弓道場に矢が飛んだような気持ちよさ。発売や価格は未定とのことで、続報を期待して待ちたいと思う。

オンキヨー初の開放型ヘッドホン

付属ケーブルは専用設計

ケーブルは着脱式。意外と付属ケーブル以外も使用できる