煮込み料理はバーミキュラの十八番

バーミキュラ ライスポットのもうひとつの魅力が調理機能だ。そもそも、バーミキュラは、「鋳物ホーロー鍋」の特性でもある無水調理やじっくり調理が得意だ。筆者もバーミキュラを使った、無水カレーやローストポーク作りを日常的に楽しんでいる。バーミキュラ ライスポットでも従来のバーミキュラに準じた多彩な調理ができる。

今回もいくつかのメニューを作ってみた。まず、じっくりコトコト煮込むポトフだ。これも無水に近い調理方法となる。粗みじん切りにした玉ねぎ3個を鍋底に敷き詰め、その上に根菜類やベーコン、ソーセージなどを並べていく。最初はふたが閉まらないようなボリュームでも、野菜に火が通ると水分が出てきて、それがスープとなる。弱火で約50分、煮込んだ後、味付けを調整しつつ、最後にスープの量を調整するために水を足すだけだ。

ポトフの準備段階。ちょっと入れすぎかなと思ったが、火が入るとこの量でもコトコトと煮込めように

おかず調理モードで、弱火にセットし、タイマーは50分。ふたを閉めておけば、焦げ付きの心配もない

鍋のバーミキュラでもほぼ同じメニューを作れるのだが、ガス火で煮込む場合は弱火だとしてもコンロの前を離れにくい。その点、電気を使うポットヒーターなら安心だし、タイマーで制御されているため、張り付いている必要もない。

そうして完成したポトフ。弱火でゆっくり煮込んだため、大根やジャガイモが煮崩れることなく、それでいて玉ねぎやキャベツなどからはたっぷりと水気が出て、美味しく仕上げられた。

キャベツや大根、ジャガイモが煮崩れしていないのがわかる

ローストビーフもお手のもの

続いて作ったのはローストビーフだ。ポットヒーターは最高1,350Wで鍋を加熱して、食材を焼くことができる。最初に牛肉の塊にしっかりと、焦げ目を付ける。その後、70℃に設定することで、表面を焦がすことなく、肉の内部まで熱を通せるのだ。

牛もも肉の表面を焼く。中火に設定して、しっかりと焦げ目を付けた

ソースを入れて、ひと煮立ちさせたら、70℃に設定して、60分加熱する

60分加熱したローストビーフ。ソースをしっかりと絡めておく。串などを刺して血が出なければ完成だ

今回は固くなりがちな牛もも肉を使ったが、バーミキュラ ライスポットで作ったローストビーフは非常に柔らかく、赤身肉の美味しさをしっかりと引き出すことができた。

完成したローストビーフ。非常に柔らかく、かみ切りやすかった