カシオ計算機は27日、デジタルカメラ「EXILIM」(エクシリム)の新製品として、自分撮りを楽しむ女性向けモデル「EX-ZR70」を発表した。イエロー / ピンク / ホワイトの3色を用意。12月下旬から発売する。価格はオープン、推定市場価格は35,000円前後(税込)。
2015年に発売された「EX-ZR60」の後継機種で、自撮り機能が充実したモデル。3型の液晶ディスプレイをレンズ側にチルトできるので、自分の顔映りを確認しながらの撮影が可能。本体は持ちやすいコンパクト形状で、縦持ちでもシャッターが押しやすいように、レンズ横にフロントシャッターボタンを備えている。「肌の色」と「肌のなめらかさ」の効果を12段階で選択できる「メイクアップ機能」や、2秒~5秒でタイミングを調整できる「セルフィータイマー」なども搭載。
専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンと、BluetoothやWi-Fiで接続し、EX-ZR70で撮影した写真をスマートフォンへと転送可能。この「エクシリム オートトランスファー」では、顔検出した自撮りの画像だけをスマートフォンに送信したり、シャッターを切るだけで撮影した写真をスマートフォンへ転送したりできる。
写真の共有機能「ワンタイムシェア」では、カメラの液晶ディスプレイにQRコードを表示し、相手がそれを読み込むことで連絡先の交換をしなくても画像を共有可能だ。また、リプレックス製の写真共有アプリ「Scene」とも連携し、EX-ZR70で撮った写真をクラウドアルバムへと自動保存して共有する。
主な仕様は、撮像素子が裏面照射型の1/2.3型CMOSセンサー、総画素数が1,679万画素。レンズ構成は非球面レンズを含む9群10枚。焦点距離は約25~250mm(35mm判換算)、F値は3.5(W)~6.5(T)。光学ズームは10倍(プレミアムズーム併用時:20倍)、デジタルズームは4倍。
記録画素数は、静止画が最大1,600万画素(4,608×3,456ドット)。最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fpsの動画撮影も可能。画像ファイル形式は、静止画がJPEG、動画がMOV(H.264/AVC)。約27.6MBのメモリを内蔵するほか、外部メモリとしてSDメモリーカード(SDXC対応)を使用できる。
ISO感度はISO80~3200(HSナイトショット時:最大25600)。シャッター速度はオートが1/4秒~1/1,000秒、プレミアムオートPROが4秒~1/4,000秒、露出補正は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス / マクロ / マニュアルフォーカスなど。撮影可能範囲は約5cm~。
電源は専用リチウムイオン充電池「NP-160」を使用し、撮影枚数が約280枚(CIPA規格準拠)、フルHD動画撮影時間が約1時間、連続動画撮影時間が約1時間35分(タイムラプス撮影時:約2時間55分)。本体サイズはW99.6×D25×H59.5mm、重量は約202g(電池およびメモリーカードを含む)。