MetaMoJiは10月18日、都内で記者会見を開き、現場業務向け機能デジタルノート・アプリ「GEMBA Note」の法人向け製品「GEMBA Note for Business」にリアルタイム伝搬技術「Share」を統合し、管理者視点での帳票作成を強化した新バージョンと、法人向け手書き日本語変換入力ソフト「mazec」のWindows版をアップデートし、2-in-1 PCのキーボード入力にも対応したIME(かな漢字変換)「mezec IME」をそれぞれ発表した。
建設現場などでは、パソコンを持ち歩いて操作することが困難でIT化が進んでいなかったが、同社のGEMBA Noteは、これまで培ってきたモバイル端末用のアプリケーションノウハウを結集している。多種多様な現場のニーズに対応したアプリとして現場目線で開発し、2016年5月より製品を提供している。
今回のバージョンアップでは、同社が開発したShareによる同時書き込みが可能な共有ノートを作成したり、管理者視点で現場情報の集約が可能な「マネジメント・コンソール」機能を搭載し、組織単位での現場業務の生産性の向上を図った。
また、さまざまなデバイス・装置と連携するほか、簡易作図などが可能となった。同社では製造記録や現地調査報告書、保守点検記録票、日報、問診票、作業マニュアルなど多岐にわたる利用シーンを挙げており、ワークスタイルを変革するものとして期待できるという。出荷開始はiOS版が2016年12月、Windows 版が2017年2月を予定しており、価格は5ライセンスで年間10万円(税別)~。
法人向け手書き入力「mazec」もアップデート
また、mazecもアップデートした。これまで同製品はタブレット端末での日本語入力手段を提供するほか、キーボードの利用が困難な状況での日本語入力手段を提供している。現在では、法人市場においてWindowsの2-in-1端末の普及が進んでおり、キーボードと手書きの双方でトータルな入力の課題解決を求められている。
今回のアップデートにより、手書き文字変換に加え、キーボードでのIMEが合わせて提供される。タブレット上の手書きとキーボード利用時で、統合された入力環境や辞書環境を提供し、2-in-1タブレット端末で文字入力手段の提供が可能となる。提供開始は2017年3月を予定し、価格は1デバイスあたり年間3000円(税抜)となる。
また、同社は同製品の辞書構築サービス(別途有償)についても紹介し、辞書を顧客企業専用の形に同社が構築し、文字入力の効率化を実現することで大規模なモバイル端末導入を支援するという。