IoTタウンは「つながり」だけでなく「異業種」と「共創」がキーワード
主催者特別企画として、IoTタウをが設置。従来、CEATECには出展しないであろう異業種の出展者が、つながりをテーマとした展示だ。
単に異業種が出展するだけでなく、展示を別の企業と共同で作り上げる「共創」が行われており、たとえばJTBのブースでは、様々な企業とJTBが共同で旅に対するデバイスやサービスを展示。同様に、三菱UFJフィナンシャル・グループは、スタートアップ企業と連携したFINTECH ACCELERATORを大きく取り上げていた。
ロフトワークは「IoT×森」をテーマとしつつ、森林再生とものづくりを通じた地域産業創出のための「ヒダクマ(飛騨の森でクマは踊る)」の取り組みをビデオで紹介。また、IoTを使った活用案を来場者からも募集し、壁面に随時イラスト化していた。
楽天の展示では具体的な相手が見えないものの、楽天市場に出展している企業の実店舗をテクノロジーでサポートして共栄するという意図が見えた。このように、2016年のCEATECは、これまでとは違う印象を強く受けた。
IoTタウン。社会、街、暮らしという3テーマで10社/団体が展示。一般的なIoTというよりは、「つながり」と「共創」の色彩が濃かった |
共創という点でいうと、JTBは旅を楽しくするための試みという形で、多くの協力会社と組んだ展示 |
JTBの展示では、旅先での楽しい思い出の一環として、メディアタージの「narikirispot」を紹介。実際に京都に置かれたもので、顔にお面を付けた画像を表示する(種類はランダム) |
このような感じの記念撮影データはスマホアプリでダウンロードできる |
共創を強く意識させたのがロフトワーク。初日に見たときはどう見ても「前日の設営が間に合わなくて作業中」 |
実は来場者からのアイディアをイラスト化してブース壁面を埋めていくという、この会社が行っているコミュニティ活動をライブデモするという趣旨だった |
最終日の昼ごろ。さらに書き込みが行われている。初日に見たとき、こうなるとは思わなかった |
最終日の3時ごろ。最終日の閉場が近くなってから行かないと、完成形が見られないというのは「展示」としてちょっと厳しい |