米Googleは10月11日(現地時間)、Android Nougatのアップデート「Android 7.1 Nougat」を正式に発表、まもなく開発者向けプレビュー版(Developer Preview)の提供を開始する。セキュリティ問題やバグの修正に加えて、Daydream VRサポート、Appショートカット、イメージキーボードのサポートといった新機能をAndroid 7.0に追加する。

これまでAndroidのメジャーリリース後のアップデートはセキュリティ問題や不具合の修正を目的としたものだったが、Android Nougatからは次のメジャーリリースを待たずに新機能追加を含むメンテナンスアップデートを提供し、開発プレビュー版も継続的にリリースする。Android 7.1 Nougatは初のメンテナンスリリースになる。

Android 7.1 Nougatでは対応APIがレベル25になり、サードパーティの開発者が様々な新機能、ユーザー体験を向上させる機能をサポートできる。

  • Appショートカット API:ランチャーにアプリのアクションショートカットを表示、ランチャーから直接アプリのアクションを起こせる。最大5つのショートカットをサポートする。
  • イメージキーボードのサポート:カスタム・ステッカー、アニメーションGIFといったイメージなど、キーボードから入力できるコンテンツの種類が拡大。
  • ストレージマネージャー・インテント:ストレージの空き容量が不足している時などに、アプリから直接ユーザーを設定のストレージ管理に導ける。
  • ライブウォールペーパーのメタデータ・サポートの向上
  • 円形のアプリ・アイコンをサポート

Appショートカット

イメージキーボード

Android 7.1 Nougat Developer Previewをインストールできるデバイスは、Nexus 5X、Nexus 6P、Pixel Cなど。Android Betaプログラムに参加すると、OTAアップデートで自動的に開発プレビュー版を受けとれる。

正式版のリリースは12月前半を予定しており、GoogleはNexus 6/ 5X/ 6P、Nexus 9、Nexus Player、Pixel CなどAndroid Nougat対応デバイスにアップデートを提供する。Googleが10月4日に発表した初の”Made by Google” スマートフォン「Pixel」「Pixel XL」は、公式ページの説明では搭載OSがAndroid 7.1 Nougatになっているが、間もなく出荷開始になるPixelシリーズが正式リリース前のAndroid 7.1を搭載するかは不明。