米Googleは10月4日(現地時間)、メッシュWi-Fiで通信範囲を拡張でき、またスマートにワイヤレス接続を管理できる家庭用Wi-Fiルーター「Google Wifi」を発表した。米国で11月に予約販売を開始、12月に出荷する予定。価格はシングルパック(1台)が129ドル、3パック(3台セット)が299ドル。

家の大きさや形に合わせてWi-Fiアクセスポイントを追加、隅々まで快適な接続を実現

Google Wifiは、直径10.6センチ、高さ6.9センチ(重さ340グラム)のコンパクトなパック型で、必要に応じて複数のGoogle WifiをつないでWi-Fiの通信範囲を拡張できる。普通の大きさの部屋だったら1つ、大きな家、複雑な間取りの家では電波が届きにくくなるところにGoogle Wifiを追加することで、隅々まで信号を行き渡らせられる。

メッシュ接続による拡張で家全体をカバーし、その上でビームフォーミングを用いたインテリジェントな電波環境の調整を行う。ユーザー側で設定しなくても、Network Assistという機能によって、接続しているユーザーの使用状況や位置に応じて、アクセスの集中による減速が起こらないように接続が最適化される。

Google Wifiアプリ

動画ストリーミング中のデバイスやビデオカンファレンスに使用しているデバイスなど、特定のデバイスを優先したければ、Google Wifiアプリ(Android、iOS)を使って指定できる。子供のネット接続を制限したい時間(食事の時間、就寝時間など)に、子供が使用する端末の接続を一時停止することも可能だ。他にもゲスト用のパスワード共有など、柔軟かつ簡単にWi-Fiネットワークを管理できる。

サポートするWi-Fi方式はIEEE 802.11a/b/g/n/ac。Bluetooth Smartに対応、WANまたはLANとして設定できるGigabit Ethernetポートを2つ備える。消費電力は9ワット以下で、15ワットの電源アダプターが付属する。