マップアール・テクノロジーズ(MapR)は、同社のHadoopディストリビューションの最新版、「MapR Converged Data Platform 5.2」の提供を開始した。

最新版では、パフォーマンスの向上に加え、顧客が容易にビッグデータ活用環境の構築/モニタリングや、他のデータ活用プロジェクトとの相互運用性をモニタリングできる機能を強化している。また、主な新機能として「MapR Monitoring」や「MapR Ecosystem Pack(MEP)を追加した。

MapR Monitoringは、MapRクラスタ管理者の管理やモニタリング作業の生産性を高め、より高度なクラスタ管理ができるオープンで包括的な新管理機能。カスタマイズ可能なダッシュボードを提供し、クラスタに関する詳細な情報の可視化を実現する。また、新機能によって、MapR環境の運用管理がより容易になるとともに、コンテナ、プロセス、コンポーネントなどの情報を統合的に表示し、可視性を向上するとしている。

可視化可能な情報は、「メモリー」「CPU」「I/O」「ディスク使用率」「クラスタ状況(使用率やボリュームの状況)」「YARNとノードマネージャのメトリックス」「アプリケーションの動作状況」となる。顧客は一元化されたさまざまな運用情報を基に、より効果的な意思決定を行える。またその情報は、組織内のみならず組織の枠を超えて共有することが可能。

またMEPは、相互運用性を確保しながら、オープンソースプロジェクトの最新バージョンを提供するプログラム。MapRはMapR-FSやMapR-DB、MapR Streamsといったプラットフォームのリリースとオープンソースプロジェクトのリリースを初めて分離し、環境全体でアップグレードするのではなく、個々に更新できるようにした。

顧客は四半期毎にリリースされるMEPを適用することで、それに含まれるオープンソースプロジェクト間の互換性を懸念する必要がないという。なお、バグ修正のためのMEPのアップデートは毎月リリースされる。

その他の機能改善として、MapR-DBのパフォーマンス改善や、JSONドキュメントに関する機能拡張を行った。