米Appleは9月20日(現地時間)、Mac用OSのメジャーアップグレード「macOS Sierra」の提供を開始した。
MacでSiriが使えるようになるほか、iOSを含む他のデバイスとの間でコピー&ペーストを可能にする「ユニバーサルクリップボード」、Apple Watchを使った自動ロック解除、iCloudと連携してストレージの空きスペースを作る「Optimized Storage」、ピクチャ・イン・ピクチャなど、数多くの新機能を備える。標準アプリケーションでは、写真アプリとメッセージがiOS 10と同じ新機能を利用できる最新版にアップデートされる。
マルチタスクに便利なSiri、たとえばメッセージで会話しながら、Siriに近くのレストランを探してもらう |
認証済みのApple Watchを装着していると、自動的にMacにログインできる自動ロック解除 |
画像、ビデオ、テキストなどコピーしたコンテンツを、近くにある別のデバイスにペーストできるユニバーサルクリップボード |
絵文字を拡大表示したり、友達のメッセージ・バブルにハート・マークやサムアップ・マークを付けるなど、メッセージで豊かな表現が可能に |
macOS Sierraにアップグレードするためのシステム条件は、OS X 10.7.5以降、2GB以上のメモリー、8.8GB以上のストレージ空き容量など。以下のMacがアップグレード対応機種である。
- MacBook (Late 2009以降)
- MacBook Pro (Mid 2010以降)
- MacBook Air (Late 2010以降)
- Mac mini (Mid 2010以降)
- iMac (Late 2009以降)
- Mac Pro (Mid 2010以降)
ただし、Handoff、Instant Hotspot、ユニバーサルクリップボード、AirDrop、自動ロック解除、Apple Pay in Safari、Spotlight検索候補、Power Nap、Metalといった機能は、新しい機種を必要とする。機能ごとの対応機種は、アップグレード方法の説明ページの「各機能を使用するための条件」に記載されている。
AppleはmacOS Sierraにアップグレードする前にバックアップを作成することを勧めている。サポートの「macOS Sierra にアップグレードする」ページに、Time Machineを使ったバックアップ作成方法の説明、Mac App StoreのmacOS Sierraアップグレードへのリンクなどがまとめられている。