シトリックス・システムズ・ジャパンは9月1日、同社の仮想デスクトップおよび仮想アプリケーション「Citrix XenDesktop」がほくほくフィナンシャルグループ(ほくほくFG)に正式に採用されたことを発表した。
Citrix XenDesktopは、同グループ傘下の北陸銀行と北海道銀行に採用され「ほくほくFG」の次期仮想デスクトップおよび仮想アプリケーション基盤として統合され運用される。カットオーバー(本格運用)の時期は2017年前半の予定。
同グループは、仮想デスクトップおよび仮想アプリケーション基盤を刷新することで、両行で共通画面を提供し、情報共有の迅速化、ペーパーレス化、行内事務の効率化を徹底すると同時に、タブレット端末も刷新し投資信託や保険などの金融商品の営業力強化を図るとしている。
両行は2011年から共同利用システム(MEJAR)に参加しており、北陸銀行は共同利用システムへの移行に合わせて2000台のデスクトップを仮想化。北海道銀行はCitrix XenAppを同時期に採用しており、3100台以上の端末やPCから仮想アプリケーションを利用できる環境を整備していた。
こうした中、同グループは2016年7月にCitrix XenDesktopの正式採用を決定。これに伴い、北陸銀行はグループ内の北銀ソフトウエアと共同で新しいシステムの要件定義・選定を行った結果、現行からCitrix XenDesktopに移行し、SBC(Server Based Computing)方式を採用する。北海道銀行は、利用しているCitrix XenAppから最新版のCitrix XenDesktopにアップグレードしてSBC方式で展開を継続する。
今回の統合基盤で使用する XenDesktopは長期間安定した運用が可能な長期サービスリリース(LTSR)プログラムが採用される。次期仮想デスクトップおよび仮想アプリケーション基盤において接続される端末の総数は、北陸銀行が4000台(タブレット端末1700台を含む)、北海道銀行も4000台(タブレット端末800台を含む)を予定している。