iPhoneはスナップショット撮影に適したカメラだ。明るく解像度の高いレンズとイメージセンサを搭載し、オートフォーカスの合焦はすばやく、手ぶれ補正機能も付いている。撮影した画像はただちにメールやSNSを経由して拡散できるので、即時性という点では従来型のカメラを大きく引き離す。
そのようにハイクオリティな写真だが、メールへの添付やSNS経由での拡散で満足してしまうユーザは多いようだ。確かに、1~2枚程度であればそのような扱いかたが妥当だが、5枚を超えるあたりからまとめて見せたいというニーズも生じてくる。1日の出来事を振り返る場合、アルバムの形にまとめたほうがわかりやすいだろう。
そこで利用したいのが「iCloud」。iOS 9ではほぼすべてのユーザがiCloudアカウントを持ち、いつでも写真をアップロード可能な状態にあることに注目しよう。iCloudに複数の写真をアップロードしておき、それをアルバムとして友人/知人に見せるというわけだ。
なにやら難しそうに聞こえるかもしれないが、実際の作業はとてもかんたん。まず、『写真』アプリの「共有」タブを表示し、そこで「新規共有アルバム...」をタップして共有アルバムを作成しよう。そこへ撮影した写真を追加していけば、とりあえずの準備はOKだ。
次に、アルバムを公開する。写真を追加したアルバムを開き、画面下の「メンバー」タブをタップ、「公開Webサイト」スイッチをオン(白→緑)にすれば準備完了だ。現れた「リンクを共有」をタップし、メールやSNSなどを使いURL(「リンクを共有」の下に記載)を知らせればいい。
Webブラウザを使いそのURLにアクセスすると、写真の枚数に応じてレイアウトされたアルバムを閲覧できる。URLには長めの文字列が含まれるうえ、Web検索などの方法で偶然発見することはできないが、パスワードなどのユーザ認証は行われないため、誰でも閲覧できる。告知するときには、信頼できる限られた交際範囲にとどめておこう。