無線接続でのContinuum機能をサポート

MADOSMA Q601は、SoCにQualcommのSnapdragom 617を採用することによって、外部ディスプレイを利用してWindows PCのような使い方を実現する「Continuum」機能をサポートしている。Continuum機能を利用するには、Windows 10 Mobile端末を外部ディスプレイに接続する必要があるが、MADOSMA Q601では無線LANを利用したMiracastで外部ディスプレイと接続して利用できるようになっている。

利用自体は簡単で、Continuumアプリを起動してMiracast対応外部ディスプレイに接続するだけ。すると、外部ディスプレイにWindows 10 PC同等のUIを備えるデスクトップ画面が表示されるとともに、MADOSMA Q601の液晶画面にはタッチパッドやスクリーンキーボードが表示され、操作や文字入力が行える。MADOSMA Q601にBluetoothキーボードやマウスを接続しておけば、キーボードとマウスを使った操作も可能となる。

Continuumに対応し、Miracast接続で外部ディスプレイにWindows 10 PC同等のデスクトップを表示し、PCのような使い方が可能

Continuumアプリを起動し、「ワイヤレスアダプター」で接続する

MADOSMA Q601では、メモリが3GBと余裕があるため、Continuumもまずまず軽快に動作するという印象。操作時の遅延やアプリ起動時の重さは感じるため、Windows PC同等の軽快さはさすがにないが、WordやExcelなどのOffice Mobileアプリを利用する場合などは、本体の液晶画面を利用するよりも快適な編集が行えるという印象だ。

なお、Continuumで表示されるデスクトップ画面の解像度は1,366×768ドットとなる。そのため、内蔵液晶ディスプレイと比べて、表示映像の精細感はやや劣る印象だ。これは、外部ディスプレイとMiracastで接続するための制約と考えられるが、搭載SoCの処理能力などを考えると、フルHDなどの高解像度表示では遅延や動作の重さが高まって、利便性が大きく低下する可能性が高いはず。ただ、HD解像度ではあっても、WordやExcelなどは十分軽快に利用できるので、ビジネス用途では十分便利に活用できそうだ。

外部ディスプレイに表示されるデスクトップの解像度は1,366×768ドット

Continuumの利用で、Office文書の編集など本体液晶よりも快適に行える