最後のアクティビティは、個人的に一番楽しみにしていた「サイクリング」だ。サイクリングといっても、マウンテンバイクで山道を駆け下りるというちょっと激しいもの。

身長に合わせてセッティングされたマウンテンバイクをお借りし、ヘルメットとグローブを装着。インストラクターのベネットさんから基本的な乗り方を教わる。ハンドルとブレーキの持ち方、ブレーキング、立ち乗り時のスタンスとペダルの位置などだ。ちなみにベネットさん、とても明るく気さくな方で、開口一番「ベネちゃんって呼んでね」と始まり、場が一気になごむ。

最初に、舗装された駐車スペースで基本的な乗り方を教わる。各自、FR100を好きな場所に固定

インストラクターのベネちゃん

CASIO MOMENT SETTER+アプリの設定

出発前には、例によってWSD-F10とCASIO MOMENT SETTER+アプリ(スマートフォン側)の設置だ。CASIO MOMENT SETTER+アプリにて、走行距離や最高スピードの表示、消費カロリーをもとにした「補給しましょう」表示といった設定をする。ここでいう「表示」は、WSD-F10の液晶画面に表示される「通知」だ。その後、WSD-F10のアクティビティアプリ「サイクリング」と、FR100のインターバル撮影をスタートさせて出発。

WSD-F10の「アクティビティ」アプリ-「サイクリング」で登場する画面の一例

途中、何カ所かの練習ポイントがあり、コブや障害物を乗り越えたり、ちょっとした悪路を走ったりしながら、マウンテンバイクに慣れていく。これだけでもすごく楽しい! そして給水ポイントでボトルに水を補給しつつ、ダウンヒルのスタート地点へ向かう。カシオの担当者からも聞かされていたのだが、マウンテンバイクに乗っているときに、手首のWSD-F10を見る余裕はない(というか、見ると危険なので絶対に見ないようにと注意を受けている)。ベネちゃんから次のコースや乗り方の説明を聞く(全員で止まっている)ときに、WSD-F10の通知を確認する。

さすがのベネちゃん

山の中を下る

自転車を普通に乗れれば、マウンテンバイクもなんとかなる

今回のダウンヒルコースは初級レベルだったこともあり、スピードを調整しながら走れば恐怖感はない。山の中ではあるが、コースが比較的整備されていたため、いきなり障害物に出くわすとか、どこを通ればいいのか迷うようなこともなかった。

筆者の首(シャツの第1ボタン辺り)に取り付けたFR100で、インターバル撮影した写真

なお、CASIO MOMENT SETTER+アプリ(サイクリング)の設定で、「速度が25km/hを超えたら、速度を表示」という項目があったのだが、ダウンヒルとはいえ山道で25km/hを出すのはけっこう難しい。ゴール地点への直前に舗装された緩やかな下り道があり、そこで無事に25km/hを超え、WSD-F10の画面で通知を受け取れた。

(動画のBGMが流れますのでご注意下さい)
FR100の「ハイライトムービー」機能を使って、マウンテンバイク体験でインターバル撮影した写真と動画をダイジェストにしてみた

出かけるのが楽しくなるWSD-F10とFR100

2日間、WSD-F10とFR100を使いながら、アウトドアのアクティビティを体験したわけだが、どちらも行動に役立ったり楽しくしてくれたりするのは間違いない。WSD-F10はOSがAndroid Wearなので、例えばAndroidスマートフォンへの着信やメール受信をWSD-F10で通知、手首のWSD-F10からメッセージ送信など、Android Wearが持つ機能も一通り使える。

気になるバッテリー面も、意外とタフだ。今回の2日間、WSD-F10をけっこうハードに使っているが、1日の終わりにバッテリー残量を見るとまだまだ余裕があった。アウトドアでがりがり使うときも、夜のうちに満充電しておけばまず大丈夫だろう。

それより心配なのは、Androidスマートフォンのバッテリーだ。WSD-F10とWSD-F10で常に通信し、GPSも常に有効なので、バッテリーの減りが早い。Androidスマートフォンを1回は満充電できるモバイルバッテリーを携行すると安心だ。

一方のFR100は、やはりインターバル撮影が便利だった。製品に付属するカラビナ、またはオプションのアタッチメントを使い、身体や持ち物のどこかに取り付けて行動していると、30秒や1分といった間隔で自動的に写真を撮ってくれる。捨てるしかない失敗写真も含まれるが、すばらしいスナップ写真を自動で何枚も記録できるのは大変ありがたい。また、インターバル撮影を終了しなくても、好きなタイミングで手動撮影が可能だ(手動撮影のあとは再びインターバル撮影に戻る)。

WSD-F10とFR100を使いこなすには多少の慣れが必要だが、頻度は低くても自然の中へ出かけることがあるなら、手に取る価値はある。6月下旬の時点では品薄気味のWSD-F10も、徐々に店頭在庫は増えていくはず。

参考までに、大手量販店での実勢価格(税込)は、WSD-F10が61,000円ちょっと、FR100が38,000円くらいだ(2016年6月下旬、筆者調べ。表示価格からポイント還元分を引いた値段)。両方で約100,000円はなかなか厳しいので、WSD-F10とFR100をセットで買うとキャッシュバック……といったキャンペーンでもあるといいのだが……。カシオさん、どうでしょう?