日本ヒューレット・パッカード(HPE)は6月16日、普及が進むオールフラッシュデータセンターの活用を効率化するストレージソリューション「HPE 3PAR StoreServ」を発表した。同製品はシングルシステムのフラッシュソリューション、コンテナ向け永続的ストレージ、フラッシュに最適化データ保護機能強化、ユニファイドストレージ機能強化から構成される。

今回、発表したのは「HPE 3PAR StoreServ用7.68TB SSD」「HPE StoreEver Archive Managerソフトウェア」「HPE StoreOnce Recovery Manager Central v3.0」の3製品。

HPE 3PAR StoreServ用7.68TB SSDにより、HPE 3PAR StoreServはシングルシステムで利用可能なSSD容量としては最大24PBに対応し、同クラスの他社オールフラッシュシステムとの比較では12倍の高密度化を実現しているという。また、フラッシュ密度は16倍上昇しており、GB当たりのコストは40%低くなり、異なる種類やサイズのSSDドライブを柔軟に組み合わせることができる。

HPE StoreEver Archive Managerソフトウェアはファイルデータをテープにオフロードし、アーカイブする。データ保持コストを削減しつつ、透過的なデータアクセスを実現する。

HPE Recovery Manager Centralは、従来型のバックアップテクノロジーと比べて、最大23倍のスピードで、アプリケーション・スナップショットを「3PAR」フラッシュから、バックアップストレージに直接移動させることができる。その結果、リスクを軽減するとともに、重複排除により、容量要件が95%以上軽減されるという。また、同製品の連携のエコシステムが強化されており、Oracleデータベース、SAP HANA、3PAR File Personaに対応した。

価格は、いずれも税別でHPE 3PAR StoreServ用7.68TB SSDが604万円から、HPE StoreEver Archive Managerソフトウェアが138万円から、HPE StoreOnce Recovery Manager Central v3.0が10万円からとなっている。