Googleは、本社キャンパスがある米国カリフォルニア州マウンテンビューの屋外劇場、シュアライン・アンフィシアターで、5月18日からの3日間、開発者向けイベント「Google I/O 2016」を開催した。同イベントで注目すべきは、VR、人工知能、Androidの3つ。これらは将来的に、Googleの可能性を大きく広げるものとなりそうだ。

「Google I/O 2016」で注目すべき3つのポイント

今回は、会社組織がアルファベット傘下へと変更されて初めての開発者会議であり、これまでと異なる郊外、しかも屋外での開催とあって、Googleの変化を感じ取るには十分のイベントだったと振り返ることができる。

筆者は今回のイベントを取材して、3つのポイントに注目した。それは以下の通りだ。

  • 人工知能を生かした「Googleアシスタント」の登場と、その活用方法の提示

  • VRプラットホーム「Daydream」の発表

  • ChromebookのAndroidアプリ対応

このほか、情報表示やコミュニケーション、スタンドアロンでの動作を強化した「Android Wear 2.0」や、モジュール組み立て式のスマートフォン「Ara」の2017年市場投入などが披露された。

今回のイベントでは、よりVRが強調されるか、と見られていたが、それ以上に注目を集めたのは、Googleが力を入れて取り組んでいる機械学習による人工知能だった。筆者が注目した3つのテーマは、Googleが今後、コンピュータやインターネットと我々の生活をどのように変化させ、またデザインして行こうと考えているのかを知るヒントを与えてくれた。