ファイルメーカーは12日、データベースソフトウエアの新版「FileMaker 15」シリーズを発表、同日販売を開始した。価格は「FileMaker Pro 15」が税別38,000円、「FileMaker Pro 15 Advanced」が税別63,000円、「FileMaker Server 15」が税別99,000円(ボリュームライセンスのみ)となっている。

FileMaker 15

「FileMaker 15」シリーズは、iPad、iPhone、Windows、Mac、Web上で実行されるデータベースソフトウエア。プログラミングの専門知識を使わずにデータベースが作成できる。最新バージョンでは、モビリティ、自動化と統合、使いやすさ、セキュリティ、パフォーマンスという5つの分野で新機能が追加され、カスタムApp開発のための機能が強化されている。

FileMaker 15の主な新機能は以下の通り。

モビリティ

iPhone/iPadに搭載されているTouch IDがサポートされ、指紋認証でカスタムAppを開けるようになった。iPhone 6s/6s Plusで採用された3D Touchにも対応し、特定のカスタムAppに素早くアクセスできる。新しくApp Extensionsをサポートし、コンテンツのカスタマイズやクラウドベースのファイル共有が可能となった。さらにiBeaconにも対応し、iBeaconデバイスから通知されるデータに基づく適切な近接情報をカスタムAppで取得できる。また、FileMaker WebDirect機能を使用して、スマートフォンのWebブラウザからカスタムAppにアクセスすることも可能となっている。

自動化と統合

ソフトウェア更新やスクリプトワークスペースの機能強化などの時短ツールを搭載。スクリプトワークスペースでは、元に戻す操作を複数回実行できるので、確定させるまで編集中のスクリプトを復帰できる。スクリプト内に問題がある場合、当該箇所のテキストが赤く強調表示され、簡単に識別できるようになった。新しいESSアダプタでは、接続できる外部SQLデータソースがさらに増え、PostgreSQL、IBM DB2にも接続可能。

使いやすさ

新しいStarter Solutionを使って、連絡先、目録、コンテンツ、タスクの管理をすぐに始められる。再設計されたWebベースのヘルプでは、メニューから必要な情報を短時間で検索できるようになった。ヘルプをダウンロードしてオフラインで使用することも可能となっている。また、FileMaker Proのステータスツールバーのデザインが一新され、カスタムAppのユーザインターフェース使い勝手の向上が図られている。

セキュリティ

新しいマスク付き編集ボックスでは、画面に表示したくない機密情報を非表示にできる。セキュリティ事前警告の新機能で、無効なセキュリティ証明書を持つホストや Webサイトに接続しようとするとその前に警告が通知される。FileMaker Serverでは、より多くのSSL証明書がサポートされ、中間証明書、SAN証明書、およびワイルドカード証明書もサポートされる。

パフォーマンス

最長呼び出しの使用状況ログで、FileMakerプラットフォーム内で起きている低速化の原因を診断できるようになった。ポータルの進行状況バーには、データのフィルタリングおよびソートがいつ完了するかが表示される。また、ポータルのフィルタリングやソートのプロセスが他の操作とは別にバックグラウンドで行われるようになったので、これらの処理の実行中もカスタムAppの使用を継続できるようになっている。

販売価格は前述の通りだが、年間利用契約の形態に変更があり、今回新たにユーザ数ベースのライセンスプログラム「FileMaker Licensing for Teams (FLT)」が導入された。5ユーザごとにライセンスが購入でき、最大で100ユーザまで対応する。ユーザがFileMaker Pro、FileMaker Go、Webブラウザから自由に選んで、FileMakerプラットフォームを利用できるのが特徴で、展開とデータ共有がより簡便なサーバー中心のモデルを取り入れている。5ユーザ接続は税別で96,000円/年となっている。詳細な価格はこちらのリンクを参照頂きたい。

iPadおよびiPhone用のユニバーサルアプリ「FileMaker Go 15」も本日より提供を開始。iTunes App Storeより無料でダウンロードできる。なお、カスタムApp の作成や修正には FileMaker Proが必要となる。ファイルはiOSデバイスとデスクトップ間でコピーしたりメールで送ったりできる。双方向の同期機能は標準装備されてはいないが、追加の開発により実装することが可能だ。