LGエレクトロニクス・ジャパンは4月13日、有機ELテレビ「LG OLED TV」の新製品として「OLED E6P」「OLED C6P」「OLED B6P」を発表。同日、都内で発表会を開催した。

LGエレクトロニクス・ジャパンの李仁奎社長と有機ELテレビのハイエンドモデル「OLED E6P」

LGエレクトロニクス・ジャパンの李仁奎(イ・インギュ)社長は発表会の冒頭で、「今年伝えたいメッセージは有機ELテレビの進化と普及。有機ELテレビの時代はもう始まっている」と語った。新製品における「進化」は大きく3つあるとする。1つはデザインで、ディスプレイの最薄部がわずか約7mmと、映像が一枚のガラスに張り付いたような薄さを実現している。2つ目はWebOS 3.0の採用にともなうスマート機能の進化。新モデルは音声検索やズーム機能などを利用可能だ。

有機ELテレビは、液晶テレビよりも黒の沈みが良くなっている

有機ELテレビと液晶テレビの階調表現(イメージ)

そして3つ目、最大のポイントは映像美の進化。LGによると、液晶テレビが表現できる明暗は14段階だが、有機ELは真黒をベースにダイナミックレンジを最大化するため20段階まで対応。液晶に比べて明暗の差を豊かに表現できるため、有機ELテレビはHDRコンテンツに最適であるとアピールした。Dolbyによる最先端のHDR技術「Dolby Vision」(ドルビービジョン)に、国内で販売されるテレビでは唯一対応している点も大きな特徴だ。

HDRコンテンツはダイナミックレンジが広く、映像をより鮮明に表現する

有機ELはバックライトではなく一つひとつの素子が発光する仕組みになっており、引き締まった黒を再現できる。同社マーケティングチームの首藤晃部長は、「数千万のピクセル一つひとつを個別に調光するピクセル調光や、10億色以上の色彩に対応する10ビットパネルを採用しており、真実の色をリアルに表現する」と説明した。