NTTソフトウェアは3月8日、日本電信電話サービスエボリューション研究所が開発した「レジリエント情報流通技術」を利用する「BizFront/RIC」(ビズフロント/リック)を販売開始した。

「BizFront/RICのイメージ」

「レジリエント情報流通技術」とは、平常時においても、インターネット回線が不通・不安定な災害時においても、デジタルサイネージとスマートフォン、あるいは、スマートフォン同士を連携させることで、ユーザが求める多様な情報を分かりやすく提供することを目指した技術となっている。

同製品は、ブラウザで情報流通を実現するプラットフォームとなっており、NTTアイティのデジタルサイネージシステムである「ひかりサイネージ」と連携すると、スマートフォンやタブレットでサイネージ情報を閲覧することが可能となる。

商業施設内のサイネージシステムからサイネージの周囲にいる人へ情報発信ができるため、モール内店舗の詳細案内や展示品の詳細案内といった、その場に訪れた人のみが知ることができる情報を発信することが可能であり、集客力向上やリピータの獲得が期待できるものとなっている。

また、災害時にも利用できるという「オンプレ型」では、ブラウザと無線LANがあれば簡単な切り替えで防災情報や避難情報、被災情報などを発信するシステムとしても利用が可能。災害時モードとして、モバイルネットワークが切断された避難所間でも、特定の利用者がスマートフォンやタブレットを避難所間で持ち歩くことで、複数の避難所間での情報流通が可能になるとのことだ。

情報はブラウザ上で確認することができるため、利用者はアプリケーションの事前インストールなどは必要なく、商業施設側もブラウザベースの情報コンテンツをメンテナンスすることによって、多様な情報発信が可能となっている。

販売タイプにはクラウド型とオンプレ型があり、クラウド型の価格はディスプレー1台あたり月額9,800円(税別、保守費込み)。オンプレ型の価格はディスプレー1台あたり85万円(税別)、保守費が1年あたり12万7,500円(同)。いずれも、初期導入費用が別途必要であり、保守費の範囲は電話やメールなどでの問い合わせのみへの対応となる。