MicrosoftがWindows 10の"Redstone 2"アップデートの提供を2017年前半に延期したとAll About MicrosoftでMary Jo Foley氏が報じている。Redstone 2のリリース時期の見直しについては、3日にWinbeta.orgがレポートしており、その情報をFoley氏も同氏の情報ソースから確認したという。
昨年Windows 10には、2度の"Threshold"アップデートが行われた。Thresholdに続く大型アップデートがRedstoneであり、今年も夏と年末に年2回のメジャーマイルストーン・リリースが行われると見られていた。Redstone 2が2017年になれば、今年はユニバーサルアプリのエコシステムを広げることを目的としたRedstone 1アップデートのみになる。
Redstone 2リリースの延期についてWinbeta.orgは明確な理由に言及していなかったが、Foley氏はMicrosoftブランドの新しいハードウエア製品群のリリースに合わせた延期であるとしている。そうなると気になるのはSurface新製品の今後だが、Paul Thurrott氏は2016年にSurfaceやLumiaの新製品が登場しないという見方に否定的だ。「製品の"新しい波"とは、文字通り新しいものになるのではないだろうか。つまり、IntelのKaby Lakeアーキテクチャを必要とするもの、または少なくともそれをベースとしたものになる」と予想する。Kaby Lakeは、第6世代Core(Skylake)の次になるIntelの14nm世代のプロセッサで、登場は今年後半になる見通しだ。IntelのTick-Tockが緩やかになっている影響が、Microsoftのハードウエア製品の刷新やRedstone 2のスケジュールに及んでいるが、Redstone 1までのWindows 10で発表に至っていないハードウエア製品が2016年に登場する可能性はあるとThurrott氏は見ている。同氏はまた、MicrosoftがKaby Lake搭載製品を早く提供することにこだわらず、CPUの特性を見極め、問題を解決し、性能を十分に引き出す作業に時間をかける可能性も指摘している。Skylakeが登場した時にMicrosoftはいち早く同社のハードウエア製品に採用し、そのためSkylakeの問題をそのまま抱える結果になったためだ。