Apple TVでは、テレビの大画面でライブラリを検索し、お目当てのプレイリストを流す、というのが基本的な使い方だ。しかし、不満に感じているのは、筆者の手元にあるテレビ(Vizio)の場合、スピーカーから音楽を再生する際には、必ず画面も点灯させていなければならない点だ。必要なのはスピーカーだけなのに、ディスプレイの分の電力がもったいない。

メーカーによっては、スピーカーのみをONにして、画面を消灯する機能を備えている機種もあるし、Apple TVのデジタルオーディオ出力を直接、あるいはアンプなどに入れて、別のスピーカーから音楽を再生することも可能だ。ただ、選曲の際には、結局テレビの画面を点灯させ、Apple TV用のSiri Remoteの操作でプレイリストを選択しなければならない。選曲が面倒ならばラジオ機能を選んでおけばよいかもしれないが、プレイリストを自分で選びたい筆者としては、ラジオでは目的を果たせないのだ。

代替案として、Bluetoothスピーカーを使って、iPhoneなどから音楽を再生する、という方法もある。しかしながら、10m程度というBluetoothの通信範囲は、意外と移動の制限がかかる。加えて、音楽を再生しているiPhoneで、たまたまリンクを踏んでYouTubeなどのビデオを再生しようとすると、音楽再生は止まり、ビデオの音がスピーカーから流れてしまう。