アールエスコンポーネンツとアライドエレクトロニクスは29日、ワンボードコンピュータ「Raspberry Pi」の第3世代モデル「Raspberry Pi 3 Model B」を発表した。近日発売の予定。
新モデルでは、Broadcom製のBCM2837チップセットを採用し、CPUにARM Cortex-A53 (1.20GHZ)、メモリにLPDDR2 1GBを搭載。「Raspberry Pi 2 Model B」より処理性能が約50%向上した。
新たにIEEE802.11b/g/n対応の無線LAN機能を追加し、Blutooth 4.1にも対応。従来のBluetoothとBluetooth Smartのデュアルモードも利用できる。従来モデル「Raspberry Pi 2」とフォームファクタ(ボード形状)などの互換性も確保した。本体サイズはW85×D56×H17mm。
インタフェース類は、40ピンGPIO、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×1、USB×4、HDMI×1、3.5mm オーディオ/コンポジットビデオ端子、microSDメモリーカードスロットなどを備える。電源はmicroUSBから得る。
インストールマネージャーとして、NOOBS(New Out Of the Box Software)を提供。このツールをmicroSDメモリーカードから起動することで、OSのセットアップが可能となっている。OSは特定バージョンのLinux OS、および Windows 10 IoTを、microSDメモリーカードから実行可能だ。
推奨OSである「Raspbian」のパッケージには、プログラミングツール「Scratch」、高等数式処理システム「Mathematica」などが含まれ、新たにオープンソースIoT開発環境の「Node-RED」が追加された。「Node-RED」は、デバイス、API、オンラインサービスなどをビジュアル的に開発できる環境で、IoTシステムのプロトタイプ開発ソリューションとして注目されている。