多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。ここでは、『スマホを固定電話の子機にできますか?』という質問に答えます。

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いくつか条件はありますが、スマートフォンを固定電話の子機にすることは可能です。すべての固定電話が対応するわけではないため、ある程度の出費と設定作業は覚悟しなければなりませんが、固定電話にかかってきた電話をスマートフォンで受けたり、スマートフォンから固定電話の番号で発信したりできるため、家庭での電話利用が格段に便利になります。

これまで、スマートフォンを固定電話の子機として使うといえば、SIP(Session Initiation Protocol)に対応したアプリを導入し、ひかり電話のルータに子機登録するという方法が一般的でしたが(参考)、最近では複数のスマートフォンを子機登録できる電話機が登場しています。費用はかかりますが、子機利用のためだけにひかり電話へ変えることができない場合には現実的な方法といえるでしょう。

具体的な製品としては、PanasonicのVE-GDW03が挙げられます。どちらの製品も最大4台のスマートフォンを子機登録でき、内線通話やドアホン応答、留守番電話の再生などにスマートフォンを利用できます。同等の機能を持つ製品として、FAX一体型のKX-PD101も用意されています。

ただし、それぞれ専用アプリのインストールが必須です。専用アプリはつねに起動(バックグラウンド動作)しておかなければならないため、スマートフォンのバッテリー消費ペースが速まることは確かです。スマートフォンとは無線LANで通信するため、無線LANアクセスポイント/ルータの設置も欠かせません。

同じPanasonicには、着信を外出先のスマートフォンに転送できる電話機「VE-GDW54」も用意されています。フュージョン・コミュニケーションズが提供するサービス(FUSION IP-Phone SMART、初期費用/月額基本料無料)専用のアプリ「SMARTalk」が必要ですが、NTT東西が提供する転送機能(ボイスワープ)と比較してコスト面で有利です。

スマートフォンを子機登録できる固定電話機が発売されています(写真は「VE-GDW03」)

(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)