RAW撮影も便利になった高機能スナップカメラ

撮像素子には、1型・有効約2,010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。前モデルのセンサーと有効画素数はわずかに異なるが、記録画素数は変わらず5,472×3,648ピクセルとなる。

感度はISO125~12800の間を1/3ステップで選べる。動画はフルHD/60fpsの記録に対応。このあたりのスペックは変わらない。また、開放値がF1.8~2.8と明るく、35mm換算で24~100mm相当の焦点距離を持つ光学4.2倍ズームレンズも初代G7 Xから継承している。

今回は試作機による撮影だったため、画質の評価はできない。だが、より快適になった操作感と、機能強化による撮影自由度の広がりは実感できた。ふだんから、ちょっとしたスナップでも全てRAW+JPEGモードで撮影している筆者としては、RAW記録のレスポンス向上と、ピクチャースタイル対応が特にありがたい進化点だ。

3型・約104万ドットのTFT液晶モニター。視認性は高く、タッチパネルによってAF測距点をダイレクトに選べるのも便利だ

前モデルと同じくオートレンズバリアを装備。起動時間は従来機から0.1秒短縮し、約1.2秒となった

回折の補正機能を新搭載したことで、これまでは避けていた最小絞りでの撮影も、狙いに応じて躊躇なく選択できる。絞り優先AE(F11 1/100秒) ISO125 WB:オート 焦点距離:14.4mm

胸ポケットに収まる薄型ボディは、常時携帯して目に留まったものをスナップする用途に最適といえる。マニュアル(F1.8 1/125秒) ISO800 WB:オート 焦点距離:8.8mm

レンズの明るさに加え、効果4段分の手ブレ補正機構があるので、こうした薄暗いシーンも手持ちで問題なく撮影できる。マニュアル(F2.8 1/15秒) ISO640 WB:オート 焦点距離:32.2mm

ピクチャースタイルの「風景」を選択。彩度とコントラストを高め、クレーンの造形美を強調した。絞り優先AE(F2 1/2000秒) ISO125 WB:太陽光 焦点距離:8.8mm

100mm相当になるズームのテレ端を使うことで遠近感を圧縮し、構図を引き締めた。絞り優先AE(F4 1/1000秒) ISO125 WB:太陽光 焦点距離:36.8mm