加湿器の設置場所は工夫すべし

盲点だったのが加湿器の影響。乾燥する冬場は加湿器と空気清浄機を併用する場合が多い。筆者宅でも加湿器と併用していたら、加湿器から放出されるミストをBlueair AwareがPM2.5として検知してしまったのだ。

窓を開けてもいないのに、PM2.5の値が急上昇してしまったため焦ったが、すぐに加湿器が原因だと判明。設置場所を工夫する必要があった。これはBlueair Awareが区別してくれると良かった。

スマートフォンアプリのBlueair Friendでは、室外の空気のデータも参照できる。外部機関が提供するデータを利用したもので、室内の空気環境に変化があった際、あわせて参照できるため参考になるだろう。Blueair Friendでは空気の状態をチェックするだけでなく、Blueair Sense+の遠隔操作や各種設定も行える。室内空気のチェック以外の機能はBlueair Awareなしでも利用できる。

屋外のモニタリングの画面。設定した居住地のPM2.5をはじめ、屋外の空気環境のモニタリングデータが外部機関から提供されており、アプリから参照できる

Blueair Sense+とBlueair Aware、Blueair Friendの3つを組み合わせ、空気を1カ月間モニタリングして感じたのは、やはり"安心感"だ。さらに欲をいえば"分析力"もほしいところ。何か大きな変化があった際、その原因が何だかわからないと、かえって不安になってしまうからだ。

Blueair Friendは、Blueair AwareとBlueair Sense+をつなぐ中継機のような働きを持つ。それと同時に、各機器から受け取った情報を表示したり、各機器をコントロールしたりといったことが可能だ

Blueair Sense+本体からは電源のオン・オフ、風量のコントロール以外を操作できない。Blueair Friendとつながることで、タイマー設定やLED照度の変更、チャイルドロックなどの設定が行える。Blueair Awareのセンサーと連動した自動運転もBlueair Friendから設定する

Blueair FriendアプリはBlueair Sense+のリモコンとしても機能し、風量のコントロールや本体側ではできない設定変更が行える。写真はLEDの照度を変更しているところ

Blueair AwareのLED照度の変更も可能。ナイトモードに設定しておけば、指定した曜日や時間帯でLEDを消灯したり、照度を下げたりして睡眠を妨げないようにする

それに、ずっと空気の状態に変化がなければ、おそらくユーザーは途中で興味を失い、アプリを頻繁に確認しなくなってしまいそうだ。それはそれでBlueair Sense+を信頼し、安心して過ごしているともいえそうだが、小さな変化にも一歩踏み込んだ分析なりアドバイスなりを得られると、空気環境に対する意識がもっと高まる。何よりBlueair Awareを設置する意義をより実感できるのではないだろうか。

Blueair Sense+のフィルター構造は前のモデルと同様。吸気側と排気側の左右両側にそれぞれフィルターユニットを備える。フィルター交換は本体の下側から引き出して行う。交換の目安は約半年

1カ月使用した状態の集じんフィルター面。たった1カ月だが、排気側に比べると、吸気側(左)は黒ずんでいるのがわかる

集じん用のフィルター面の反対側には脱臭フィルターを備えている。集じんフィルター同様に、脱臭フィルターも吸気側は既にホコリが目立っていた