北緯35度・東経135度といえば「日本のへそ」、日本標準時子午線と日本列島を南北に二分する線が交差する兵庫県西脇市を示す。そのようにざっくりとした数字の場合、市町村レベルを指し示すことが限界だが、分・秒単位まで細かく指定すれば建物単位で示すことも可能だ。

たとえば、東京タワーは北緯35度39分30.89秒(35.658581)、東経139度44分43.558秒(139.745433)に位置する。iPadiPhoneiWire編集部があるパレスサイドビルは、北緯35度41分26.977秒(35.690827)、東経139度45分28.002秒(139.757778)だ。

身近な建物の経度・緯度を知りたい場合、専門的なアプリかWEBサービスを利用することになるが、ひと工夫すればiOSに標準装備の『マップ』でも調べることができる。

まず、『マップ』で調べたい土地・建物の位置をタップし、「ドロップされたピン」という吹き出しが表示された状態にしよう。次に吹き出しをタップして右上の共有ボタンをタップ、『メモ』を選択する。メモをどのように保存するか訊ねられるが、そのまま「保存」をタップすれば新規メモとして保存されるはずだ。

続いて作業対象を『メモ』に移し、先ほど保存したメモを開こう。地図のサムネイルをタップするとアプリが『マップ』に切り替わり、先ほどのピンの吹き出し部分に数値が表示されているはず。これが、その位置の緯度と経度だ。

当然、測定した緯度と経度は他の用途に利用できる。『Google Maps』に入力すればその位置の地図を表示できるし、その他の地図アプリにも使える。『連絡先』に登録する、『メール』の署名部分に書いておくなど用途はいろいろ、うまく活用しよう。

操作手順をカンタン解説

1 『マップ』で緯度/経度を調べたい位置にピンをドロップし、吹き出し部分をタップする

2 右上の共有ボタンをタップし、『メモ』を選択する

3 現れたダイアログの「保存」ボタンをタップし、『メモ』に保存する

4 アプリを『メモ』に切り替え、地図のサムネイルをタップする

5 ドロップしたピンの経度・緯度が表示される。アドレスバーでコピーすれば、他のアプリに使う事も可能だ

(提供:iPad iPhone Wire)