VRヘッドマウントとDolby Atmos

VRシステムとDolby Atomosの組み合わせも体験してきた。まずは、GearVRのデモだが音が全方位から聞こえることと、VRで映像を見回せることのインパクトは大きく、奇妙な体験という感じだ。GearVRとAtmos Mobileのシステムは比較的簡単に手に入る。その分、クオリティ的に劣るわけだが、今後、スマホが高速化して、本格的なタイトルが登場してくればかなり期待できる。

GearVRでは、スマホ1台のパワーでVRとAtomsを実現。最近ではATMOSに対応したスマホも増えた

Oculus Riftは、より映像が精細かつスムーズだ。体験したタイトルはオリジナルで、VRのために作りこまれたSF作品とホラー作品、ライブ映像だった。SF作品では、周囲の人々が自分をじろじろ見ているところを自分が見まわして見る、と文章化するとややこしい内容なのだが、今までにない体験でまさに没入するという感じだ。よりリアリズムを感じて怖かったのはホラー作品「BLACK MOUSE」。VRで周囲を見回せて、リアルな音がして、自分がその作品のなかにいるように感じると、その恐怖も半端ないものだった。ライブ映像は通常、ユーザーがいることのできない位置からライブを見ることができるのが面白いし、視点を変えてライブを体験できるのが楽しかった。いずれも普通の映画作品を見るものとかなり違う。

Oculus Riftを使っているところ。周囲から見ると、その動きが面白い

デモに使用されたオリジナルのSFタイトル

Dolby Visionの映像体験も確かに素晴らしいが、やはり、VR+Atomosのインパクトは凄い。Dolby Vision対応テレビが発売されていない日本では、GearVRの普及がより現実的なのかもしれない。