Browse Safer with Brave on Your Side

Vivaldiに続き、また新たなブラウザが登場した。元Mozilla CEOのBrendan Eich氏が1月20日(米国時間)、「How to Fix the Web|Brave Software|Building a Better Web」において、新しいWebブラウザ「Brave」を発表したのだ。BraveはWindows版、Mac OS X版、Linux版、iOS版、Android版の開発が進められており、ベースとしてChromiumが使われている。

Chromeの技術を利用したブラウザとしてはVivaldiが先行しているが、現在の主要ブラウザが失ってしまった機能や体験、多様性を提供するといったVivaldiの目標と異なり、広告とユーザの関係性とその経済性についてより適切な状態を実現することを目指すとしているところが、Braveはほかの主要ブラウザと一線を画している。

主要ブラウザではアドオンやエクステンションなどを利用することでページから広告表示を排除できる。しかし、この機能は完璧ではないし、広告排除機能を回避する広告機能もいたちごっこで登場している。また、広告はWebサイトなどの運用面で重要な収益源になっており、それを閲覧不能にすることは経済のエコシステムのあり方そのものに疑問を投げかけてもいる。

Brave実行例

Brave実行例

Brave実行例

Brave実行例

Braveはこうした現在の状況をユーザーと広告主の双方にとって健全な状態にする必要があるとし、そのためのシステムを実現することを目指している。ソースコードは「GitHub」で公開されている。現状、UI/UXなどは実験的と言える段階。今後、広告主とユーザも含めたエコシステムがどのように構築されていくのかが注目される。