GIGABYTE XTREME GAMINGの方向性とグラフィックスカードをアピール

台湾GIGABYTE マーケティング担当 Sharon Kao氏

GIGABYTEは16日、CFD販売やNVIDIAと共同で「GIGABYTE×NVIDIA XTREME GAMING紹介イベント」をe-sports SQUARE秋葉原で開催した。本イベントに先立って、台湾GIGABYTEからマーケティング担当のSharon Kao氏が来日し、プレス向けにXTREME GAMAINGシリーズの特徴などを紹介した。

GIGABYTEは、ゲーマーのニーズを満たす機能やパフォーマンスに加え、限界まで挑戦するゲーマーに向けて信頼性も重視しているという。そこでXTREME GAMINGシリーズでは「性能、耐久性、利便性、魅力」の4つにフォーカスし、特に高い耐久性と魅力を備えた製品を投入するという。

限界を目指すゲーマーのニーズを満たすためにハードウェアメーカーとしても限界へ挑戦するという

単にスペックだけでなく、性能・耐久性・利便性・魅力の4つの要素を磨くという。特に今回強調していたのは耐久性と魅力だ

また、これまでXTREME GAMINGシリーズとしてはグラフィックスカードのみの展開だったが、今後は電源やPCケース、デバイスと幅広く展開していくことを表明。その第1弾としてゲーミングマウス「XTREME GAMING mouse XM300」を発表。さらにCOMPUTEX TAIPEI前に電源、PCケース、ヘッドセットを投入する予定だという。

XTREME GAMINGシリーズは単にグラフィックカードにとどまらず、電源、PCケース、ゲーミングデバイスと広げるという。今回はゲーミングデバイスが発表されたが、COMPUTEX TAIPEIでさらに紹介するという

選別したGPUと高耐久基盤を採用

XTREME GAMINGシリーズのグラフィックスカードは、2015年11月に発表したばかりだが、わずか2カ月少々で25のアワードを受賞し、手ごたえを感じているという。

XTREME GAMINGシリーズの中心製品であるグラフィックスカード。現在5モデルを用意するがいずれもNVIDIA製GPUを搭載した製品となる

製品の特長として、魅力を増すためのLEDライト「XTREME Outlook」を搭載。GIGABYTEのユーティリティであるOC Guru IIから1680万色のカラーと3パターンのイルミネーションを自由にコントロールできるという。

魅力の面ではXTREME Outlookを紹介。OC GURU II上からイルミネーション設定が行え、カラーは1680万色から選択可能だ

耐久性に関しては、NVIDIA GeForce TITAN X搭載カードで採用する高性能チョークコイルやコンデンサを使用する「XTREME Durability」や、ホコリや湿気、腐食を防止する「航空宇宙級」のコートを施すほか金属板でガードする「XTREME Protection」といった特徴を備えている。

耐久性に関してはUltra Durableということで、TITAN Xと同様の周辺部品を使用している

信頼性の面では特殊なコーティングを基板上に施し、さらに金属プレートで守っている

会場ではコーティングに関するイメージビデオが流れていた。その時は気づかなったが、あとで見直したところホコリまみれの基板に……毛が。こうしたほこりから基盤を保護する

XTREME GAMINGシリーズでは、大幅なオーバークロックが施されている点も魅力だ。GPUは「GPU GAUNTLET SORTING」という選別工程を経たものを採用。その上で空冷モデルは3連ファンのWINDFORCE 3Xを搭載することで、高い放熱性を確保する。また液冷モデルのWATERFORCEモデルも用意し、これによって他社よりも高い性能が確保できると第3者のベンチマーク結果を引用してパフォーマンスをアピールしていた。

選別GPUを使うことでオーバークロックの限界値を上げている

空冷モデルはWINDFORCE 3Xを搭載。3つのファンで効率的に冷却し安定的なOC動作を実現

こちらはユーザーイベントでのプレゼン画像。余裕のある冷却で安定OCが実現可能だ

Tom's Hardwareが実施したベンチマークテストの結果を紹介。同じ型番のGPUを搭載した他社製品よりも高パフォーマンスを実現するという

XTREME GAMING mouse XM300を発表

グラフィックボードの紹介に引き続き、全世界で初披露となるゲーミングマウス「XTREME GAMING mouse XM300」を紹介。最大6400DPIの解像度を持つ光学センサ(細かいスペックは現段階では非公表との事)を採用したハイエンド志向のマウスだ。

世界初披露となるXTREME GAMING mouse XM300。ボタン数はゲーミングマウスとしては少な目のタイプだ

スイッチは2000万回の耐久性を持つオムロン製で、さらに2色のテフロン製マウスフィートが付属し、色やフィーリングで変更可能となっている。照明に関してはパーム部のGロゴが1680万色にカスタマイズ(点灯、点滅、サイクリック)可能だ。

XTREME GAMING mouse XM300の特徴

DPIはソフトウェアから50単位で調整が可能だが、4つまでプリセットを記憶させ、マウス本体のDPI変更ボタンを押すだけでも変更できる。価格に関しては日本側から「現在お求めやすい価格にするべく調整中」というコメントがあり、後日正式発表されるとのことだ。発売は3月を予定する。

左サイド。左に見えるのはDPI切替インジケーター。サイドボタンの下にはラバーグリップが付いている

底面の様子。電源が入った状態で撮影しているが可視光ではないことがわかる。マウスフィートは黒が標準で、白に交換できる

LoLゲーマー Mitaさんも登場。ファンイベントではエキシビションョンマッチも

台湾のプロゲーマーMitaさん。League of Legendsのチャンピオン「ahri」のコスプレで登場

イベントでは、台湾GIGABYTEがスポンサード契約している女性ゲーマーMitaさんも登場。LoL(League of Legends)の得意チャンピオンは「九尾の狐」のahriということで、ahriのコスプレを披露した(ほかにもWorld of Warshipsやblade & Soulもプレイ)。

ちなみにLoLは世界で最もプレイヤーの多い人気MOBAゲームで日本でもフルタイム給与制のプロゲームチーム「DetonatioN FocusMe」が登場したり、2月から日本語版クローズドβテストも始まる今最も"アツイ"ゲームだ。

XTREME GAMINGに関しては「自宅でネコを飼っていて、毛が飛び散って大変ですがXTREME Protectionがあるから安心」とエピソードを紹介していた。

プレス向けの説明会の後のファンイベントではNVIDIAの説明でおなじみの高橋一則氏によるプレゼンとCFD販売の加藤氏の説明ののち、LoLのエキシビションマッチをe-sports SQUARE AKIHABARA店長の本田亮輔氏とともに実施。

ファンイベントで説明を行うNVIDIAの高橋一則氏

Mitaさんも当然ファンイベントでも登場。LoLのエキシビションマッチを行った。対戦したのはe-sports SQUARE AKIHABARA店長の本田亮輔氏

5on5のチーム戦が基本のLoLだが、今回は1on1によるエキシビションマッチとなった。Mitaさんは得意チャンピオンであるahriを使用していることもあり、わずか3分59秒で勝負が決まった。

Mitaさんは当然ahriをピック。一方の本田店長はStriker Ezrealをピック

最初からMitaさんが押し気味で、最後はAhriのCharmがヒットしたことで4分持たずに終了

実況担当はDetonaioN Gamingのmaa氏

対戦用PCには980Tiの液冷モデルを採用しており、常時143-4FPSを出していた