グンゼは1月6日、日本電気(NEC)の技術協力のもと、着るだけで姿勢や消費カロリー、心拍などの生体情報を計測できる衣料型ウェアラブルシステムを開発したと発表した。1月13日から開催の「第2回ウェアラブルEXPO」に出展される。2016年度中に腰痛予防や姿勢改善などのサービスにおいて導入する予定だ。

衣料型ウェアラブルシステム

このたび発表された衣料型ウェアラブルシステムは、肌着として日常的に着用できるのが特徴だ。グンゼのニット(編み)技術によって導電性繊維をインナーに加工し、姿勢センサーや配線として活用している。センサー部分や配線も伸縮するため、ユーザーの体にフィットしやすい。通気性も確保しているほか、洗濯できるため清潔に着用できる。

身体の動きによる皮膚の伸縮を計測したデータにもとづいて生体情報を取得する。また、グンゼの連結子会社であるグンゼスポーツのノウハウを生かし、着用中の姿勢を測定できるデザインを実現したという。

システムの概要

胸部分にはNECのウェアラブル端末を配置。消費カロリー(活動量)や心拍を計測するほか、通信機能を内蔵しており、取得した生体情報はスマートフォンなどを通じてクラウド上で管理できる。ゆがみや癖など姿勢を見える化し、姿勢改善、肩こり予防のためのアドバイスを行う。スポーツ施設などの事業者は、蓄積されたユーザーのデータを比較・傾向分析し、サービスやアドバイスの提供に役立てられる。